ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   一枚の花弁を捧ぐ ———— ( No.30 )
日時: 2009/04/19 20:45
名前: 海 ◆vCYmhrg2DI (ID: 6.Riuk1k)
参照: 名前、変わりました!元「ツナミ」です^^

※ 感染病 の続きです。









「 感染者 」




私は感情の無い声で呟く。




「そう・・・・。君はもう、既に感染していたんだよ。・・・・・・・家族が感染する前にね。」




ショック・・・・というには表現が大きすぎるが、心臓の心拍数が早くなったのを感じた。



医者は話を続ける。




「メディアでは 咳が止まらなくなる病気 だと言っているね?」




私は頷く。




「だが、それは表向きの説明で、本当は精神の病気なんだよ。」




「 精神 」




私は感情の無い声でまた呟く。




「そう、精神。でも、精神に感染病なんて無いんだよ。ただ、『感染病』という精神の病気。」




「じゃあ、家族は・・・・・どうして死んだの・・・・?精神の病気なら死ぬはずがない」




感情がない私にも、何故か涙が出てきた。




「そういえば、家族もそれの感染者だったな。・・・・・あまり一般人には公開したくないのだが・・・・・、『感染病』にはレベルがあってね。1から3までのレベルに分かれるんだ。1は感情表現が少なくなってきた程度で、通院すれば完全に治る。2は感情がないという感じで、入院という形になる。そして3なのだが・・・・・」




先生は一瞬口を噤んだが、真剣になって言った。




「3は感情が無いだけでなく、無気力の症状になる。また、そのような感じになると治せない。」




「何故ですか?」




「彼ら・・・・レベル3の人達が暴れ出すんだ。・・・・もっと言えば、人を殺し始めるんだよ。だから、放っておいて、自然に死ぬのを待つ。」




私は心に何かが押し寄せてくるのを感じた。



殺された。



家族はコイツらによって殺された。



許さない。



絶対に許さない。



私は涙を流しながら、そう心に誓った。



******************************

・・・・あれ?今日で終わるはずが終わらなかった・・・・。
急遽ですが、まだまだ続きます(え

余談というか何と言うか・・・・要望です(おい
最近、参考は増えているのですが、コメントが少ないです。
参考が増えている事はとても嬉しいんですが、作者としてはコメントが欲しいです。。。。
何と言うか・・・・コメをくれるとやる気がでます。なので、なるべくコメントをくれると嬉しいです。
よろしくお願いします!