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Re:  双 子 虐め *夏休み編1話あぷ* ( No.195 )
日時: 2008/11/03 18:48
名前: 紗柚 ◆2i1aDyAF9Y (ID: Yv69928E)
参照: ■:;;:* 双子の妹が虐めのターゲットを考えた。そのターゲットは、———双子の姉。 *:;;:■

*3


「え…?」

「だから、止めろって」

「あ゛?お前、俺等に歯向かったら…痛い目みるで」



そんな喧嘩っぽい話を余所に、詩胡達は呆然と見知らぬ男を見ていた。

黒に近い藍色の髪。深紅の瞳。所々ハネている。そして、顔が———カッコイイ。



「やるんか?」

「上等!」



遂に乱闘まで。



*



数分後、勝利したのは———見知らぬ男。



「大丈夫?君達」

「はい。助けてくれて有り難うございます。…貴方は?」



詩胡は名前を聞く。



「ああ、俺は朝壁 優。君達は?」

「えっと、音月 詩胡です」

「月宮 明亜!」



詩胡達は自己紹介をする。

すると優は満足そうな顔をした。



「そう。詩胡ちゃんに…明亜ちゃんか」

「はい。…あ、そろそろ行かないと、俊介達が待ってる…」



詩胡は言った。



「あ、そうやね。じゃあ、また!!」

「あ!その、俊介って誰?」

「友達です。じゃあ!」



詩胡と明亜は去っていった。

そして、優は静かに、妖艶に笑っていた。