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Re:  双 子 虐め *連続暴力事件編3話あぷ* ( No.70 )
日時: 2008/10/26 17:26
名前: 紗柚 ◆2i1aDyAF9Y (ID: Yv69928E)
参照: ■:;;:* 双子の妹が虐めのターゲットを考えた。そのターゲットは、———双子の姉。 *:;;:■

*4


そこから、詩胡は窶れてきた。

そして、いつも屋上に行っている。



「…今日こそ…行かないと…」



詩胡はそういって、屋上へ急いだ。



*



「明亜…今、行くよ…?」



詩胡は、屋上から空を見ている。

そして、決心を付けたように息を吐くと、フェンスを上り始めた。




「俊介、春日、海斗、琉牙、隼人。…ごめんね」



詩胡は一筋の涙を流して後ろを振り返り、そう呟いた。

そして、一息ついてから、フェンスから落ちた。



シュッ…



詩胡が思うより落ちるスピードは遅かった。

その為、落ちるのが余計怖くなる。



「…私、死ぬのかな。明亜も、死んじゃうのかな?」



詩胡は最後の呟きをして、地面に衝突した。


コンクリートには詩胡の頭から出た血がついていた。



「…詩、胡……?」



それを見た俊介は、持っていたボールを落とした。