ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 秒 殺 ( No.110 )
- 日時: 2009/04/18 23:50
- 名前: 闇神 ◆hak88wiKBM (ID: hj9a4sJB)
二十二話『LEVEL2』
「ふぅ・・・」
そんなにも力を使ってないが倒せた。
「君!大丈夫?」
みくが走りよった先にはさっきのチームの男がいた。
意識がなく重症で、血の量も半端じゃない。
「私だけじゃ・・・」
「まかせて!」
みくの力では直せない程のもので戸惑っていたところに沙紀がやってきた。
沙紀は呪文を唱えみくがもってる救急スプレーに技をかけた。
「よし!」
プシュウー
スプレーがかけ終わると男は目を覚ましあたりをキョロキョロしている。
「お前ら・・・倒したのか?」
全員でその男の顔を覗き込みコクリとうなずいた。
「強いな・・・さっそくだけど仲間に入っていいかな?」
「「もちろん!!」」
全員で声をそろえて歓迎の言葉をいい、自己紹介をはじめた。
「翔、明、海摩、沙紀、みく、渚 だね?ヨロシク。俺は龍人(りゅうと)武器は剣だ。」
龍人はまだ融合したことがなく、戦闘力だけで言ったら翔のほうが上だった。
やっとのことでもないけどボスを倒した俺らはゆっくり歩きながら次のフロアへ向かった。
「なんだか・・・最後までいけそうだね。」
海摩が言う。
「そんなに甘く無いぞ・・・俺はみたことがある。最後のボスを・・・」
龍人は少し怯えながら言った。
「ライトスコープ(瑠依sありがとう!)っていう魔法ででしょ?」
「あぁ・・・でもそのあとにそいつじゃなくて近くにいた普通の敵がきて、仲間を1人失った・・・」
俺らはまだ仲間を失ったことがないから仲間を失った奴らの気持ちは分からなかった。
渚も、龍人も・・・。
最初は遊び半分でやったこの秒殺摩族がこんなことになろうとは思わなかった。
こんなふうになろうと思ってやった奴なんていないと思う。
誰もが遊び半分のはずだ。
とにかく後戻りはできなかった。
ただ前へ、前へ・・・
とうとうLEVEL2のフロアまで来た。
ここでまた振り出しにもどった。