ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 秒殺 7話アップしましたー ( No.19 )
- 日時: 2009/01/19 20:24
- 名前: 闇神 ◆hak88wiKBM (ID: hj9a4sJB)
八話『謎の男』
「なぁなぁ・・今日持ってきたか?」
俺は誰にも聞こえないような声で言った。
「武器でしょ?」
昨日放課後練習するって言ったからみんな持ってきてると思ったのだが・・・
「無理無理!おれライフルだぜ!?」
確かにライフルあんな大きいの持ってこれるはずがなかった。
持って来た? と聞いてる自分も太刀なんて持ってこれるようなものではなかった。
「じゃあ・・・一回家帰っていつもの公園に集合な!」
全員でコクリとうなづき、暇な授業を受けた。
「ふあぁぁ・・・」
あの時からなかなか眠りにつけなかった俺は授業中ずっとあくびをしていた。
ボーっと外を見ていると校庭の真ん中あたりになにやら黒い服に身をつつしめた男らしき人間が立っていた。
「うぉい!先生!!不審者じゃね?あれ・・・」
俺は勢い良く先生い言った。
言ったのと同時に教室中の生徒が校庭をみる。
もちろん先生も一緒だ。
しかし、驚くことに何もなかった。
そこにはただ落ち葉が風に舞ってるだけだった。
「コラ!翔君 悪ふざけはいけませんよ!!」
俺は寝ぼけてたのかな・・・と思ったが、また良く見てみると鉄棒の後ろに・・・
あいつがこっちを見てるじゃねぇか・・・
俺は恐怖に怯え目をそらした。
本当はあと5分で授業が終わるはずだったがその時間が非常に長く感じた。
まだか・・・まだか・・・
俺の額には恐怖での冷や汗が流れ出していた。
恐る恐るもう一回見てみると・・・
さっきより近くにいるじゃねぇか!!!!
しかもあきらかに俺の方を見ている。そして 男はニヤリと笑って落ち葉と共に去っていった。
男がいなくなったのと同時に授業が終わった。
フゥ っと息をもらすと、海摩たちが俺のところに駆け寄ってきた。
「なぁなぁ!俺も見えたぞ!」
「私も!」
「僕も!」
どうやら俺以外のメンバーは全員見えてたらしい・・・
「なんなのかな・・・」
とりあえず俺たちは学校が終わってから帰宅し、待ち合わせの公園へ向かった。
俺がいち早く公園に着いた。
音楽を聞きながら待っていると・・・
またいた・・校庭で見た あいつ が・・・
大きい木の後ろに変なオーラを漂わせながらいるじゃないか・・・
ウッ!
俺は突然頭痛にみまわれた。
「私ハ秒殺魔族ノ、リーダーニアタイスルモノダ」
くそ やっぱりあれ関係だったか・・・。
俺の頭痛はひどかった。今にも死にそうなぐらいだ
助けて・・・誰か・・・・
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