ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 秒殺 11話UP完了! ( No.37 )
日時: 2009/02/18 16:03
名前: 闇神 ◆hak88wiKBM (ID: hj9a4sJB)
参照: 秒殺 かいてるものです 良かったら見に来てください

十二話『バトル3』

「はぁ・・・はぁ・・」

俺は息を切らしながらそこに立っていた。

俺のしたには無残にも全身がバラバラになった敵の姿が・・・

まわりの奴らは唖然としている。

女子は泣いていた。

「うっ・・・ぐすっ・・・」

沙紀が一番泣いていた。

みくは慰めるように沙紀の肩に手をおいている。

「こんなにもリアルだなんて・・・」

明がボソッっという。

みんな同じことを思ってるだろう。

さっき飲んどいた薬のおかげか吐き気など全くしない。

それは薬のせいなのか・・・自分自身が成長したのか・・・

「これが・・・毎回続くの?」

「あぁ・・・敵が出てくる限り・・・」

どれくらい敵がいてどれくらい進んでどれくらい倒せばいいのか俺たちには全く分からなかった。

ゆっくり一歩ずつ死んだ敵のわきをとおる。

一歩一歩踏み出すごとに敵の手、足、が目に映る。

「うっ・・・」

目玉まで・・・

目玉の神経をこんなにリアルに見れるなんて・・・

そして階段をまた降り次の階へ進んでいった。

コツン・・コツン・・

階段を下りる音がこだまする。

「しっ!」

海摩が口に人差し指をあてながらいう。

俺らが止まっても階段を下りる時の音がやまない。

「だれだ?敵か?」

「うん。敵だ・・・これはヤバイかもしれない。」

「強いってことか?」

「そう。明君のライフルで10発撃っても死なないよ。」

「一番最初の敵は一発で倒せたのに・・・」

「とにかく、僕たちが倒せる相手じゃないよ逃げよう!」

俺たちは急いで階段を降り次の階へ向かった。

それを察知したのか相手もすごい速さで階段を下りてくる。

「これじゃ駄目だよ・・隠れよう」

沙紀がそういうと杖のようなものを取り出しブツブツいいはじめた。

「よし!みんな私の手に触れて!」

全員そういわれたとうりに触った。

「はっ!」

そう沙紀が唱えると俺たちは消えた。

消えたというより透明になったのだ。

そして、敵がきた。

俺たちがいるところを全く気にしないでどんどん階段を下りていった。

「よし!なんとかうまくいったみたい。」

「お前やるなぁ!」

丁度俺たちが今いるところは次の階の目の前だった。


     NEXT→『俺たちだけじゃない』