ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 秒 殺 [16話UP完了] ( No.64 )
- 日時: 2009/02/24 23:14
- 名前: 闇神 ◆hak88wiKBM (ID: hj9a4sJB)
- 参照: 秒 殺 かいてるものです 良かったら見に来てください
十七話『修行』
意識が遠のいていく真っ暗な世界で俺は1人で後悔していた。
俺があんなこといいださなければ・・・。全部俺のせいだ・・・。
俺があんなこと言わなければみんな今頃仲良く学校に行って授業しての日々だったと思う。
ただ俺の一言でみんなを巻き込んでしまった。
ついに俺は後悔することも嘆くことも気を失ったためできなくなった。
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「はぁ・・・はぁ・・・」
「だ・・・大丈夫かな・・・翔君」
渚が心配そうにみんなに声をかける。
沙紀は顔を両手で覆い泣いていた。
「大丈夫。絶対・・・絶対翔は帰ってくる!」
明が沙紀を元気付けると沙紀はコクリとうなずきとぼとぼ進んでいった。
「あ!! ここにトレーニング場があるんだ!」
「トレーニング場!?なんでこんなとこに・・・って何もねぇじゃなねぇか!」
「ちょっと待って」
渚がそういうと自分がつけていた指輪をはずし宝石のように輝いていた物を押した。
すると、隣にある壁が音を立てながら動きあらたな空間ができた。
「お前なんで・・・・」
「これはね仲間だった人が作ってくれたの。」
みんなでそこに入ると扉は閉まり何もない殺風景な部屋に変わった。
「これで少しはトレーニングできるし、翔が戻ってくるのを待とう!」
「そんなことよりみんな怪我あんまりしなくて良かった・・・。」
みくがホッと息をつき言う。
「よしとにかく俺らはあの羽のはえた敵を倒すのに作戦とトレーニングをしよう!」
海摩がそう言ったのと同時にそれぞれ修行を始めた。
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「み・・・きみ!・・・・」
目がボヤッとしているが自分の見つめる先には人影があった。
俺はいきおい良く起き上がり目をこすり人を見た。
そこにいたのは俺よりも2つほど年上な男だった。
「君重症だったから助けてあげたけど・・・・」
「あ・・・悪いありがとう」
どうやら見た感じ男のチームのメンバーはいなさそうだった。
「きみさぁ・・・俺より強いよ。うん。強いね」
何言い出すかと思えばこんなこと。
自分でも少し分かっていたほかの奴らよりは強いということを。
「会ったばかりで悪いんだけど・・・君僕と融合しない?」
「・・・はぁ?」
こんなことができるのかと俺はつくづく思った。
「今の僕はもうこれ以上進めない。だからこそ君と融合するんだ。もちろん外見中身は全部君そのもの。パワーとかスピードとかは全部あがるよ確実に。」
「てか・・・名前は?」
名前も知らないような奴と融合なんかしたくなかった。
「それも融合すれば分かる。」
「強く・・・強くなれるんだな?」
「間違いないね」
俺は融合することを決めた。
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