ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 秒殺 ( No.70 )
日時: 2009/02/27 19:06
名前: 闇神 ◆hak88wiKBM (ID: hj9a4sJB)

十九話『BOSS』

「おまえらどんだけ強くなってんだよ・・・」

「えへ♪翔には負けないよ!」

沙紀が自身満々にいう。

「いや・・・翔はもっと強くなってるよ。」

海摩が何故か嬉しそうな顔をせずに言う。

なんか怯えているようだ。

「なんだよーせっかく倒したのに・・・」

明が悔しげに言う。

「とにかく今は先を急いで、元の世界に戻ろう。」

「そうだな!」

俺らはまた歩きはじめた。

すると前に両手に短剣を持った敵が現れた。

「ここは俺にやらせてくれ。」

翔が一歩前にでて言った。

「ギギギギギギギ!!!!!」

敵は俺に向かって飛び掛ってきた。

敵は剣をクロスさせ俺を切った。

「なんで?翔・・・ちょっと!」

沙紀が心配そうに言ってる。

「馬鹿だなぁ・・・ おら!」

敵が切ったのは俺が速く移動したために敵の目や明たちの目に映った残像だった。

俺は3割程度の力で相手の首を素手で切った。

血がそこらじゅうに飛び散る。

目玉やら脳やらが血と共に首の付け根から噴出している。

「えぇーーーーー!!!そんなに翔強いの!?」

沙紀が驚いたように言う。

「翔・・・まだ今ので全力じゃ・・・ないんだろ?」

「えっ・・・うーんと3割程度かな・・・」

「ま・・・まじかよ!あれで3割か!?」

予想通り全員ビックリしている。

「ま・・・まぁね。とりあえず進もうよ。」

そして、ところどころ敵に出会い倒しながらBOSSの部屋のところまで来た。

ボスの前にはたくさんの死体が吊り下げられていた。

「うっ・・・・・・」

とても異臭が漂っていた。

その死体も残酷で四肢がなかった。

BOSSらしき敵は俺らのほうを振り向きペロッっと舌をだして目を輝かせていた。

「なんかこいつ本当にやばそう・・・」

「いやさっきの鳥人間を倒せた俺らなら倒せるよ」

こういう役目は普通海摩だったのに俺がしきった。

なにかと戦いの経験をつんで分かるようになってきた。

「よし!お前ら倒すぞ!」

そういえば・・・俺はまだ強くなってから太刀を使ってなかった。

「アババババババ!!!!!!」

敵の声は聞いたことがなかったが、なにかと不安を漂わせる声をだしていた。

すると、敵は吊るされていた死体を全部大きな舌で飲み込んだ。

敵は光に包まれ、あたらしい姿になってまた現れた。

「ふぅ・・・さっきまでの俺だったら危なかったな」

敵は変身するなりそういった。

「ここだな!」

俺らの後ろからあたらしいグループが来た。

「なんだ・・・こいつ・・・・」

あたらしく来たグループはとても怖がっていた。

「おいそこの太刀男。お前はなかなか骨があるぞ。あのうざったいグループを倒すまでいかしてやる。」

敵はそういうなり、新しくきたグループに目をつけた。

「そりゃあ・・・どうも。」

俺は軽くおじぎをしてわきによけた。

「な・・・なんで俺たち!?」

「そんなの知る意味ねぇよ。

  
 ━━━━━今から死ぬからね♪━━━━━
                   

                    」

「なっ!」

驚いた声でそのグループは言った。

「なめんなよ・・・」

1人がそういうと銃を取り出しその銃を敵に向かって乱射した。

「あんな一発一発の威力が弱いマシンガンじゃ駄目だ・・・」

明がボソっと言う。

明のいったとおり敵は笑いながらその弾を軽々しく受けている。

ん?

今俺の目には魔法を唱えてる女子の姿が映った。

唱え終わったかのように顔をあげたその女子は隅のほうへ逃げた。

周りのやつらも一緒に逃げた。

すると最後に放った一発が敵に当たる瞬間に火がつき爆発した。

あたりが砂嵐で埋め尽くされる。

砂嵐がやんで敵の姿がでてきた。

「うごぁ・・・うぎぎ・・・」

敵の右半分は消し飛んでいた。

「くそ・・・少しなめすぎた・・・・」

「さっきまでの弾には油が塗ってあったんだ。お前はそれを馬鹿みたいにうけるからこんなんになったんだ。」

そうだったのか・・・

俺は納得し明のほうを見た。

明はおなじ銃使いということで真面目に見ていた。

沙紀も魔法使いということで真面目に見ていた。

「くそ・・・これほどまでとは・・・・くそ・・・くそぉぉぉぉ!!!」

敵は叫ぶ。それを見ているグループの銃使いは笑っている。

「・・・・フフフ・・・・・」

ん?俺は確かに叫んでいる敵から笑い声が聞こえた。

「ふははは!こんなんでやられてたら名誉が傷つくわ!」

すると、敵はりきみはじめた。

「はぁ!」

すると敵の消し飛んだ部分からまた新しい右半分が出てきた。

「な・・・・・なんで・・・・・」

とっても驚いたように銃使いは言った。

「あれが・・・俺たちの最高のコンボだったのに・・・」

あれがあいつらの最高の技だったわけか・・・おしまいだな

俺はそう心の中でつぶやいた。


「あいにく私には再生機能っていう特殊な能力をもってるんでね♪」

敵の笑い声がここの部屋を埋め尽くす。