ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 秒 殺 ( No.88 )
- 日時: 2009/03/01 20:16
- 名前: 闇神 ◆hak88wiKBM (ID: hj9a4sJB)
二十話『BOSS2』
どんどんあのグループのやつらの顔が青ざめていく。
おびえながら銃を無駄に乱射している男。
「死に急ぐな・・・」
敵がそういうと回復役であろう男の顔が柱にものすごい勢いで叩きつけられた。
その勢いで柱が崩れ始めた。
回復役であろう男の顔はなくなり体のそばにはグチャグチャしたものが赤く染まってあった。
柱はそのまま崩れ落ち出口をふさいだ。
まるで柱ごと敵が操ってるかのように・・・
男たちはなにが起こっているのかわからなかったようだ。
そしてすぐに仲間が死んでいることに気づいた。
「ど・・・どうして!!!!???」
「秒殺だ・・・・ うぁ・・・うあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
グループの奴らは混乱し始めとにかく走り回っている。
「助けて!助けてくれ!」
グループの奴らから聞こえてくる言葉は助けてしかなかった。
「オイ オマエラ助ケタラ オマエラノ命モネェゾ」
その恐ろしい声にみんなビクッとし動けなかった。
すると剣を持った1人の男が腹を刺された。
体を貫通していた。血の量が尋常じゃない。
男はその場で倒れた。
「まだ生きているようだ・・・」
敵はわきに落ちていた石を持ち上げ男の頭に落とした。
しかし石が地面にぶつかる音だけして男の姿はなかった。
ザンッ
敵の上から無数の刀が飛んできた。
その刀は全部敵の首めがけてとんで行った。
しかし全部スルスルと通り抜け当たらなかった。
「そ・・・そんな・・・」
どこからか声がしたと思うと敵の上空にあのグループの魔法役の女がいた。
その女からは羽がはばたいており、さっき刺された男を抱えてた。
「あれは・・・フライト・ジャンピング(皐月さんありがとう!)そして、あの刀の技はキャリア・スプレイト(皐月さんありがとう!)いずれも中級者がつかう魔法だわ・・・」
沙紀が関心した目で女のことを見ている。
女はもう無理だと確信したかのように下を向いたままだった。
そして敵がさっき女がだした刀を拾い女に向かって投げた。
俺は反射的に目をつぶりただ女が生きていることだけを願った。
ガキンッ!
刀がなにかにぶつかる音がした。
目を開け女のほうを見るとそこには氷の壁があった。
女はこっちの方をみて涙を流し、地に下りた。
女が見ると同時に敵も眉間にしわをよせこっちを見てきた。
敵の目線をたどり俺は右を見た。
そこには魔法を唱えている沙紀の姿があった。
「あんただけは死なせない・・・」
いつもと違う目つきで沙紀はそう言った。
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