ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ————||||| 楽園 |||||———— ( No.16 )
日時: 2008/11/07 21:18
名前: 幸子EX ◆A9cDkw6I0s (ID: PhoX.UcX)
参照: http://お絵かき掲示板に毎日います&維呂子でもいるのでお声をかけてくださいね

4—父さんに逢えれば・・・







「まぁ、そんなあせんなよ」


 
  女は手をひらひらさせる

 
    

 
 
 
 
   —死んだんだ、俺—

 
 
 
   体が崩れる 膝立ち
 

   
  
 
    
 
    「気にすんな!あんたが馬鹿なだけだから」


 
 
  
  そんな言葉も耳に入ってこない 
 
 
 
   「・・・俺、死んだ・・・」
 
   
    












         —父さん—

 
 
  いつの間にか涙が込み上げてくる・・・
  
 
   
   「お前もガキだなぁー、泣くなよ」
 
   
 
  その言葉だけは耳に、いや脳裏にまで響いた


 
 「・・・お前もう一回言ってみろよ」

 
   「何回でも言う、馬鹿じゃんガキが」
 


  ようやく立ち上がれた
 
 
 
   


 
 
   「お前に俺の何がわかる!!!」

  
  

  
—たった一言で世界を変えられるかもしれない—



 
 
     現実

 
  
  「聖人まさとどこに行ったのかしら・・・」
 

 
  
  母は一生懸命わが子を探す

 
 
   
     と、タンスの下に我が子が寝ている
 
 
   「こら、聖人こんなところで寝ないの」

 
   
体を揺らしたそのとき、母はようやくわかったらしい
 

  
 
   死んでいる、血を流して————

 
 
  母は悲鳴を上げるしかなかった
 
   突然我が子が死んだのだから・・・ 

 

    







   —子供とは親にとって道具みたいな者だ—
 
 
 

  
 
  
 
  
  「お前、どうやって俺を殺したんだよ」
 
  
 
 
  女はそこらへんを跳ねていた
 
 
    「?それもわかんないとかー」




   女はこちらへ近づいてきた

 
 
     またあの笑み・・・

  「普通に殺したんだよ」
  
 「そんなんじゃわかんねぇだろう、もっと詳しく説明しろよ」
 
 
 
 
   「あんた、殺害のしかたわかってないわね」


 
 
    女からまた笑みが消えた

    
 
  
 「・・・だって俺、普通の高校生だし」

 
  「普通に首を切れば殺せるわよ」
 
   
 

 
  もしかして、その方法で俺を———

 
 
 
 
  「本当に俺を殺したのか?」
 
 
   「さぁ、それはご想像に任せるわ」


 「・・・」
       
 
 
 
  
 
 
 父さんに逢えれば、後はもう—————