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　５—逝ってらっしゃい

　
　
　
　　「こんな世界嫌だ！早くここから出してくれ！」


　
　
　　　　聖人は叫ぶ



　　　　「何甘えてんだ？少しは苦痛を味わえよ」
　
　　　「何が苦痛だよ！俺は死んでなんかない」


　
　　　　「だ〜か〜ら〜・・・」

　　　　
　　　　女は聖人の胸ぐらを掴んだ








　　「今からあんたは楽園に逝けるんだよ？」







　　—そんな楽園がもう大好き！！！—


　
　

　
　　「楽園・・・？」

　
　　
　
　
　　「そうよ、楽しい園　略して楽園♪」




　　　　「俺、自由になれるのか？」


　　　




　　「勿論！覚悟ができてんなら今すぐ逝けるわよ」


　

　
　
　　　聖人は迷いもなく、告げた


　
　
　　「行く！俺は自由になれるんだ！！！」

　
　
　　　　「うふふ、勇気ある少年だね」




　　
　女はニッコリ笑い、フラフラ歩き聖人に近づく




　　　「な・・・なんだよ」

　
　　　　「お前、凄いなぁ〜楽園に逝ったら・・・」



　　　

　
　　　女の手にはいつの間にか、包丁が





　「レイチェルちゃんと仲良くしてね★」





　　　女は最後にそう告げ、突進した










　　—二度あることは三度あるってことだよ—