ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ————||||| 楽園 |||||———— ( No.3 )
日時: 2008/10/27 17:05
名前: 幸子EX ◆A9cDkw6I0s (ID: CsDex7TB)
参照: http://お絵かき掲示板に毎日います&維呂子でもいるのでお声をかけてくださいね

   
   1—あなたは憎しみでいっぱいですか

 
  「大丈夫ですか?」


  
    そんな言葉が天から降ってくる

   
      でも、感情がこもっていない





    そんなの、言葉じゃない!


  
  
 
 
 
  
  
   なんかわかんないけど 病院にいた


     頭が痛い・・・あと左目も・・・


  
    なんとか動かした左手で左目を触る



   何かを触っていた 包帯である


    
   
     予測からしてみると、
 
   
  
  左目がなんらかの事故でなくなってしまったのだ



 

 
    痛い痛い痛い痛い・・・!!!

   なんでこんなになってるんだよ

 
    しらねぇよ、意味わかんねぇ・・・

 
  
  
  そのまま意識が遠のいた気がする————

 

 
 
 

 
 
 
 
 —あなたには、ちゃんとしたkokoroがありますか—


  
  
 
  目覚めたら、そこは自分の家

  
 
   いつもの薄暗い部屋

  
  
   
    さっきのはなんだったのだろう・・・


   そんなことを思いながら起き上がる

   
 ベットで寝ていたのだ 何故か

 
   
  
   下へ降りると母がいた

 
 
    「あら、おはようってまだ夕方だけどね」
 
  母から笑顔が消えた

    「・・・」


      なんの返事もしなかった

   返事もしたくなかった こんな奴に・・・!


  
   こいつのせいで、大好きだった父さんが・・・



 
     "事故で死ななかったのに"

 
  
 
 
 
   
 
  
 
   「・・・あんな奴、いらない ゴミだ」


   
  ずっと部屋の隅で体育座りをしながら言った


 
   あの時の記憶・・・思い出したくない


    
    それなのに思い出してしまった



  
   怒りが込み上げてくる 最低だ

 
   この気持ちが一番嫌だ—うざったい


 
 
  
 
     「殺そう、絶対にあいつ殺そう!」

   
  
   そんな話題を考え、喜ぶ 一人で
 
   
  
 
 
   
 
   そう決意し、下へ降りた


 
 
 
  
 
 
  
  =まぁ、そこにはなんて素晴らしい楽園が=












   台所はなんという楽園でしょうか

 
 
     憎い母が死んでいるではないか

 
     しかも暗殺!わおっ!

 
    なんて好都合、自分の手で殺さなくてよかったなんて!

    
 
  

   
  つい笑みがこぼれる もう笑い声までもが
   
 
 
  
    しかも、その殺し方が単純で



   ただ、果物ナイフで背中を10回くらい

  
   刺されただけだから

 
     こんなんで死ぬとか馬鹿じゃん!



    
   
  
 というか、この場から逃げなくては

 
    警察に捕まって結構面倒になってしまう・・・


 
 
   玄関のドアを開けた これは現実なのだろうか


 
 
  
 
 
 
 
 
—真っ白な世界にありのようにいる孤独のにんげん—


 
 
  
 

  

  
家も樹も店も車も猫も何もかもそして・・・
  
 
 
 
   忌々しい人間さえもが全部なくなっている


 
 
 
  
 
 
  なんて素晴らしい世界だっ!!!