ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ————||||| 楽園 |||||———— ( No.34 )
日時: 2008/12/26 13:48
名前: 幸子EX ◆A9cDkw6I0s (ID: Qkl1rNhH)
参照: http://お絵描き掲示板でただいま落書きしまくっているお邪魔虫っすノシ虫いたら是非、お声かけてやってくださいなぁ

7—記憶






    「な・・・何をすればいいんだ?」




    「むふふ、入試はねぇ〜」









      ポケットからナイフを出してきた




 「これを使って僕を殺してみてください」




        ナイフを聖人に差し出す


     「・・・お前を・・・俺が・・・?」




    「勿論です!早くしてくださいよ」



   彼の顔は真顔だった


      本当に殺してほしいのか・・・?





 






  —人を簡単に殺せる奴は、早死にすんだよ—










  聖人はナイフを受け取った


        「さぁ、僕の心臓に刺さないと一発では死にませんよ?」





 「・・・お前、本当に死にたいのか?」


   「はい?ここは楽園ですよ?死んだ人がまた死ぬなんて有り得ないじゃないですか」


 
 
     彼は笑った


   
   「楽園ってなんなんだ・・・・」



 


  「あと10秒で刺さないと、痛い目にあいますよぉ〜」





     「・・・・・わかった」



 
  聖人は、ナイフを彼に向ける




   
 
   「・・・後悔するなよ」



   「勿論だとも♪」






        聖人は彼をじっと見る




   するとナイフがするりと落ちた






    「・・・・?どうしたんですか?」





     「・・・・・・・」






       「9、8、7、6・・・・・」





  「お前、イロコだろ・・・・・・」




     「!?」




          彼は止まった



 「な・・・・なんで僕の名前を・・・!?」



  
   「その顔・・・・・・忘れるかよ」






     聖人は記憶を辿る



 
    「お前も墜ちたもんだな、楽園に来るなんて」



   「僕のこと・・・・・覚えてるの?」





    「事故死だろ?本当に馬鹿だよお前」





           







      「嘘・・・・・有り得ない」







   —記憶ってのは、大体裏切るのが常識さ—