ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ————||||| 楽園 |||||———— ( No.6 )
日時: 2008/10/29 18:47
名前: 幸子EX ◆A9cDkw6I0s (ID: cIlxy0g.)
参照: http://お絵かき掲示板に毎日います&維呂子でもいるのでお声をかけてくださいね

 2—現実は認めなくてはならない

 
  
 
 
   真っ白 真っ白だなぁ

 
 
    
 
      
   目の前が真っ白!楽しい!


   なんだこれ ははは・・・

 
   
       頭大丈夫なのか?俺・・・





 
 
 
 
 
   と、真っ白な世界に赤い者が現れた
 
  
 
 
 
 
 
    「・・・」こんなところに何の用だよ・・・

 
 
 
  
 
     一人だけというとてもいい世界なのに

 
  
  ついに敵が現れた 邪魔だ

 
 
    消えろ消えろ————


 
 
 
 

 
 
  突然、首を掴まれた
 
 
 
 
 
  ・・・苦しい、苦しい
 

 
   どこが楽園なんだよ

  
     死にたくない 
   

 
 
   あの馬鹿な母みたいに
 
 
     あっけなく死にたくない・・・
 
 
 
 
 そんな思いが届いたのか、相手の手がゆるむ
 
 
 
 
  
   「放せっ!」


 

 
    相手を突き飛ばした 
 
 
 
 
 
     二人ともしりもちをつく
 
 
 
 
 
 
  はぁはぁと、息が上がる
 
 
 
    首が赤くなってしまったのではないだろうか

 
 
 「・・・あんたなんなんだよ!邪魔すんな!」
 
 
 
   
 
 
  敵はフードを被っており、顔が見えない
 
 
 
 
 
    そこに腹が立った
 


   人間なら堂々と生きれよ 
 
 
 
 
  
   そんな顔隠してたって

 
  
  
 
  
  
 
 
 

 
  

 
    世界が変わるわけじゃないんだから









  「あなた、自分が何処にいるかわかってる!?」



 
   
 

  
 
  その敵はやっと喋りだした
 
  
 
    どうやら女性らしい・・・

 
  
   
 
    「そんなの知らないよ」

 
 
 
  

 
   
     敵はフードに手をやった 
 
 
 
 
  指は今にも折れそうで・・・

 
  
 
 
 
 
   
 
   眩しいほど輝く金髪
 
 
 

 
    炎のように燃え上がる赤い瞳  
  
 
 
 
  
    肩まで伸びた髪

 
 
  
    
 
  「ここは、死んだ人間が来る場所よ」


 
 
   
 
  
 
 
  
 
      返答できなかった

    
  
  衝撃的な言葉になんにも反応できない

  
    母と正反対なことが起こった

 
   なんで俺が死んだ?
 
 
    母は?父は?
 
 
   俺、どうやって死んだ?









  なんで母さんは死ななかったんだ!!!

 
 
 
  
  
 
 
  
   「あなた、嫌な死に方だったわよ・・・」

  「おいっ!嘘つくな、俺は死んでいない」
 
  
 
 
  
  
   敵はため息・・・  


   「あなた、本当にわかってないね」










 
  
 
 そんなに嘆いても、現実は変えられないよ


  
 
 
 
 
 
   「あなた、死んだんだってば」