ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Real Game ( No.4 )
日時: 2010/01/15 09:04
名前: 刹那 (ID: lZRL.MZu)

Cast.

◆天裄 紫悠/amayuki siyu


2.¨Letter¨

ある日、私が散歩をしていると、見知らぬ女の子が、声をかけて来ました。

「もうすぐ、家に手紙が来ると思うから、それを見たら、明日、14時に月村に来てね。」

女の子は、それだけ言うと、何処かに行ってしまいました。
暫く散歩を続けた後、家に戻ると御母さんが、

「紫悠、貴方に手紙が来てるわよ。」

と、お皿を洗いながら言いました。

私は少し、驚きました。
だって——さっき、女の子が言っていた事と、同じだから——。
御母さんから、有難うと、手紙を受け取ると自分の部屋へ行き、
手紙を読んで見ました。

〔平凡な人生が、嫌、といつも思っている貴方——。
 そんな貴方に、リアルゲームを御勧め致します。
 きっと、平凡な人生では、無くなる事でしょう。


 では明日、14時、月村で御待ちしております。〕

何故……、どうして私が、平凡な人生が嫌、と思っている事を、
知っているの……?
誰にも……、誰 に も 、 言 っ て い な い の に 。

その日の夜、明日、月村に行こうか迷いました。
平凡な人生では、無くなる事は、嬉しいけれど、
月村は、怨霊がでると有名だし……、何より手紙の内容が、
とても、怖かったからです。
でも、もし行かなかったら……、そう考えると、行くしかなかったのです。

そして私は、次の日、御母さんに行ってきます、と言い月村に向かいました。