ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集中】 ( No.2 )
日時: 2010/01/11 20:45
名前: 桜菜 (ID: a7B.qo42)

第二話『銃声の鳴り響く校舎にて』

 校舎を歩く度に、銃声は音量を上げていく。この道であってるらしい。・・・銃声の所為で耳がおかしくなりそうだ。

 この音量だとこの角辺りか———って。あれ?

 
 
 そこに居たのは、俺に先に帰ると書置きしていた筈の、翔琉だった。


 
「え? あれ、ちょっ。 翔琉!」
 
 とりあえず呼んでみる。でも翔琉は気付かない。銃声の所為だろうか? もう一度、大声で呼んでみる。

「しぃーりゅーうぅーっ!!」

「? ・・・あっ!! 明煌!おまっまだ帰ってなかっ———だぁぁっ!!!!」

「っ!?」

 銃声と翔琉の叫び声がハモる。瞬間、翔琉が崩れるように倒れる。・・・血溜まりが、広がっていく。

「えっ!? 翔琉!! 大丈夫かっ!?」

 言いながら理解する。さっきの銃声の矛先は、翔琉だったようだ。そして、その弾丸は翔琉を貫いた。

「おいっ!! 翔琉! 返事しろよっ! おいっ!」

 俺は必死に翔琉に声をかける。でも、そんな配慮も心配も無駄だった。

 血溜まりが、退いて行く。・・・何で?

 まるでビデオの逆再生の様に、服に染みた紅色の血さえも消え、服の貫かれた部分も見事に直る。おそらく、翔琉の傷も治っているだろう。服で見えんが。

今まで通りな風に、起き上がった翔琉の第一声。

「あーったく。明煌! てめぇの所為で1Pなくなったじゃねぇか!!」

 ・・・何? ポイント? 何の?

「それはな・・・うぅ〜ん。これは言って良いものだろうか・・・。あぁ〜もういいや。メンドイ」

 瞬間。俺の首筋に強い力を感じる。その根源を知る余裕も無く、俺は気を失った。




 ———目が覚める。さっき起きたときには背中が痛かったが、今は首が痛い。

 何故か俺の部屋に居る母親が俺に話しかける。

「あ、起きた。大丈夫? 学校で気絶したんだって?」

 え。何の事だかさっぱりだ。気絶? 気絶する様なことしたっけなー・・・えーと確か、6時間目に居眠りした以外には特に思い当たる節が————

 あっ。アレか。翔琉か。翔琉がやったんだ。多分首が居たいのもその所為だな。

 明日、翔琉に聞くことにしよう。何故俺を気絶させたのか。ポイントって何なのか。何故傷がすぐに癒えたのか。そして、





何故お前は撃たれた?