ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集締め切りました】 ( No.1 )
日時: 2010/02/07 17:32
名前: 桜菜 ◆7KBxRpu4sA (ID: a7B.qo42)

第1話『寝過ごした末の夜に』

 ……眠い。背中も痛い。ずっと同じ体勢でいるからだからか……。て、あれ? なんで俺、こんな状態で寝て————

「……ぁー……。俺は何処、今は何時?」

 とこんなことを寝ぼけつつ言ってみる。目は開けない。だって眠いし。本当なら「ここは何処、私は誰?」とでも言うべきなんだろうが、生憎一人称は『俺』だし、俺が誰かは分かってる。宮沢明煌だ。
 
 俺の体勢なら目を瞑ったままでも分かる。椅子に座って、机か何かに突っ伏している。もし机なら俺が居るのは学校か自室だ。居間なら炬燵で寝るだろうし、リビングで寝るとも思えん。

 ここが何処かを確認すべく、俺はようやく目を開ける気になった。一言喋ったっきりこんなに長く思考しかしてなかったのに目を開けずに寝なかったと自分を褒めてやりたい。いやー、凄いよ俺。何が凄いのか全く分からんが。

 今は夜8時頃で、学校だった。ついでに言うなら自分の教室の自分の席。壁際列中央。教師共からあまり注目されない特等席だ。その席に貼り付けられた紙には『起こしても起きねーから先帰る。教室の鍵は普段置いてある壁のことな 翔琉』と書いてあった。おいおい、起きないからって置き去りはなくね? つーか起こせよ! 起こしてくれよ!!

 多分見回りの教師からは死角になって見えなったのだろう。夜なのに学校いるなんて不思議な気分だ。
  
 俺は一人暮らしだから親の心配する必要もないし、他に誰も居ないこの状況を楽しむことができる。

 だが、学校に居るのは俺一人ではなかったようだ。


 銃声が、聞こえる。


 現在進行形で、バンバン鳴っている。……いいのか? 銃刀法違反とか、不法侵入とか。

 とりあえず俺はその場所へ行ってみることにした。ほんの好奇心ってやつさ。もし危ない状況だったら速やかに避難……もとい、帰宅するとしよう。





 して、俺は巻き込まれた。《戦争ごっこ》に。

 好奇心ってのは本当に、危ないね。マジで。