ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集締め切りました】 ( No.6 )
- 日時: 2010/02/07 17:59
- 名前: 桜菜 ◆7KBxRpu4sA (ID: a7B.qo42)
第5話『神代わり伝説』
皆が帰った後、特にする事もなかったので俺もすぐに帰る事にした。
帰った後はパソコンを点ける。理由は、翔琉に言われた事を実行するためだ。「詳しいルールはネットでググれ」そう、翔琉に言われたからな。
……検索ワードは、『伝説 神代市』でいいか……。げっ、156件もあるや。多〜。
その中で適当にトップに並んだのを覘き、見た感じ分かり易いのを読む事にした。
『××県神代市の《神代わり伝説》』
なんか単純なネーミングだと思ったが、気にせずスクロールして読んでいく。
『 千年前、この地の土地神は滅ぼうとしていた。だが、万物に神が宿るこの国でそれは許されなかった。故に、新たな神を生み出す必要があった。
それにはこの地の若い者が良いと言う声が多数あった。人でも神が認めれば神に成れると噂されたからだ。
でも誰が神になる? との疑問が浮かんだ。若者の中には自分が神に成ると言張る奴もいたし、自分は嫌だと言う奴もいた。
滅び行く神は、戦い、勝ち上がった者が我に代わりし新たな神だと言った。
結果。神に成りたいと思う奴が殺し合い、成りたくないと言う奴と戦いたくない奴しかこの地には居なくなった。勝者は————神に成った。
しかし、高が百年程の命しか持たない人間。神に成ろうとも寿命に差たる違いは無かった。
故に、百年毎にこの地では殺し合わなければならない。————平和主義な人のみが住まう地であっても。』
なんと言うか……後味の悪い話だった。第一、何時からの千年前だ?
しっかし、翔琉はこれを見せたかったのか? と俺の中でも疑問が出てきた。だから、もう一度別のページを見てみようと思った。
そして、見つけた。
それは背景が真っ黒く、白い文字が連なるホームページ。
タイトルは、『《戦争》』。
読んでみる。
『 コレヲ見タ貴方。貴方ハ《戦争》ニ参加スル義務ト、神ニ成ル権利ヲ得タ。』
カタカナでかなり読みにくかったが、読み進めていく。
『 神代ノ現、神ハモウスグ、死ヌ。 ダカラ、新タナ神ヲ求メル。
サア、命ヲ懸ケテ、《戦争》ヲ。神代ニ、新タナ、神ヲ。
下記ニ、ルールヲ提示スル。コノルールを順守シ、神ヲ目指セ』
ここからカタカナ表記は終わって、普通に読みやすくなる。……日本にあるひながな、かたかな、漢字の使い分けの偉大さを感じた数分間だった。
『・始めに3P(ポイント)所持し、銃に撃たれると1Pマイナスされ、自分が人を撃つと1Pプラスされる。
・ポイントが0になった時点で、実際の死。
・武器は支給された銃のみ使用可。規定時間以外に使用した場合、失格となる。
・規定時間はPM08:00〜PM10:00
・各校、4人一組でチームを組み、最終的に4人にならなかった場合、失格とする。
・今回の出場校は、5校(茅科中、神代中、神代高、緑山中、涼鈴中)。
・この《戦争》を外部に漏らしてはならない。その場合には口封じを実行する。』
ここでスクロールが止まる。どうやらここで終わりらしい。・・・・・・でもなんか続きが在りそうな雰囲気なのだが、でも無いのだろう。きっと。
気付けばもう8時だった。・・・・・・いけね、まだやる事あんのに忘れてた。
俺はパソコンを閉じて、明日に備えたり、食事したりして早めに寝る事にした。翔琉の言ってる事やルールを見てる限り結構晩くまでやるみたいだし。