ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集締め切りました】 ( No.9 )
日時: 2010/02/07 18:01
名前: 桜菜 ◆7KBxRpu4sA (ID: a7B.qo42)

第6話『戦争其ノ壱 涼鈴中学校-①』

 次の日、普段と同じように学校行ったら、翔琉に「今日、戦争ごっこあるから。7時半に学校の校門前集合な」と本人にとってはなんでもないように——いや、本人的にはなんでもないんだろうけど、そう言われた。俺はそれに「うん」としか答える事は出来なかった。

 ああ、今日か————。……マジか。

 ……俺や翔琉の普段の学校の様子なんかはここでは割愛しようと思う。だっていらんだろう? この物語にゃ、関係ない話だ。小説的ストーリーはこれから起こる《戦争ごっこ》で十分だ。俺はそう思う。

 

 そんな訳で、いきなり夜である。詳しい時間は午後7時20分。翔琉が言った時間の10分前と言う時間。

 でも俺は念の為、この時間につくように家を出てきた。————なのに。

「遅いっ! 男なら女を待たせるなんて論外っ!!」

 と言う大声と、

「あ、明煌〜」

「大声出してまで言う事じゃねぇけど、まあ事実だな」

 が聞こえた。・・・・・・なんで?

 そこには、腰に手を当て、表情には怒気が含まれるポニーテール生徒会長と、俺に向かって手を振ってくれている幼馴染みと、校門にもたれかかってる親友がいた。

「ったく。遅いってのー」

 普段とは違う言葉使いの椎原。・・・貴方は一体だぁれ?

「私は私。椎原秋穂。学校の中と外じゃ性格違う……っつーか、口調が違うっていうの? そんなカンジでよろしく」

「ああ、まぁ……うん」

 俺はその衝撃的告白に、生返事しか返せなかった。……「よろしく」と言われても、俺は学校の椎原のほうが良いな……。

「そりゃ、中等部高嶺の花の生徒会長がこんな口調だったら誰だって驚くよな〜」 

 何事でもない、当たり前の様にあっさりと言う翔琉。

 ちなみに、今は7時30分。

「あの……先輩さん達……? もう30分なんですが……」

「ああ、そうだな。じゃあ、行くか」

 翔琉は気だるそうにもたれている体を起こす。

「何処に?」

 俺はそんな翔琉に問いかける。

「戦場はここじゃない。なら、ここじゃない学校。すなわち、今日の対戦校——涼鈴中だ。ここから20分くらいか」

 そう言いながら、歩き出す3人。俺もそれについていく。

 
 さぁ。今から————————戦争だ。