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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ×嘘つきの印× ( No.4 )
- 日時: 2009/08/18 20:15
- 名前: 心音 (ID: DXj3gHSB)
【第01話 はじまりの唄】
薄暗い道。誰もいない道。私だけの道。
私は1人でこの道を歩く。早足で歩く。
・・・だって怖いし。幽霊でそうだし!
手に持つ紙袋が落ちそうになる。
「・・・っはぁ・・・っはぁ・・・!」
いつの間にか、走っていた。
家までの道は長い。いや、長すぎる!
風が吹いて、私の長い金髪がなびく。
「・・・ねぇ。君の名前、何ていうの?」
「ひゃあ!!」
突然、声をかけられた。建物の影から。
変な声が出て、恥ずかしい。
影から出てきたのは・・・少年だった。
見た目は、私と同い年くらいだろう。
「あはは。ごめんね?驚いたよね。で、名前は?」
「・・・イ・・・イヴ。イヴっていうの」
「ふぅん。イヴ?それ、本名?」
何だ、この少年は。どうして本名じゃないことがバレたのだろう?勘が鋭い・・・とか?
「本名は・・・イヴェット・・・」
「イヴェット、か。じゃ、よろしくね。イヴェット」
「あの!私のことは、イヴって呼んで!お願い!」
「うん。了解、了解!本名は、嫌いなんだよね?」
・・・え?どうして、それを知っているの?!
初めて会った人なのに・・・!!
コイツ、何者なの?
「・・・貴方の名前は?」
「俺?俺の名前は、アレン!」
・・・アレン。貴方は何者ですか?
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