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ごかいめ　　フタリの喧嘩



ダダダダダ・・・


私たちは今さっきから病院中走り回ってる


ぜぇはぁいいながら。

だって



ゆめが消えたんだもの、



でも一体何故？


なにか恐ろしいものを見たような顔をしてたが。


ゆめはあの階段で何を見たのか？


ゆめはどこへ消えたのか？


行き先も分からないまま唯走り続けて何の意味がある？


はぁ。


また溜息、和人もうんざりしたカンジ


「ねぇ・・・何処行くのよ、私たち」


「何処って・・・ゆめんとこだよ」


ぜーはー言いながら和人が言う。


「じゃあゆめは何処にいんのよ」


「知るか。」


ピシャリと言われた。


少しイラっときた！はぁ？知らないのには走り続けるのかよ！


「知らないんなら何処走ってても無駄でしょ！？」


キレたように言ったが和人は表情を変えずに走り続ける、


この態度に腹が立った私は次々と口が開く。


「なんか言いなさいよ!!!!!」


「・・・」


「ちょ・・・まずは走るの止めてよ!!疲れた!!」


「・・・」


「聞いてんの？ちょっと!!」


しつこく問いかけ続けた。ずっと。


するとやっと和人がこっちに顔を向けた。

やっとかと思えば


和人が冷たい表情で、冷たい口調でいった。



「五月蠅いなあ・・・黙れよ」



「え・・・」


和人？・・・なの？


いつも笑ってて怒ったりしないのに・・・。


怒られたこともない、酷い事いっぱいしてんのに。



冷たい表情の和人がまたまた口を開く。


「疲れたなら一人で休んどけよ。俺、まだつかれてねーから」


「き・・・危険じゃん・・・一人は」


「そーだけどゆめの方が危険だろ、俺らはもう一人でもやっていける時代だ。でもゆめはまだ唯のチビだからあぶねーんだよ、また襲われたらもっと駄目だ」


「そうだけど・・・さ・・・・」


私で言うのもなんだけど今は珍しく追い詰められた。
モジモジしてる自分が恥ずかしい・・・。


気まずい感じになってたら和人の顔が少しづつ鬼になっていく。


相当苛立ってるのだろう。


はぁ！なんなのよ！


だいだいなんでアイツまでキレんのよ！
逆ギレ？ムカツク!!それにアイツはっ


頭ん中でそんなこと考えていた、トドメのことを思おうとした
その瞬間、


「ぅ・・・わあ!!!!」


ドターーーーン!!!!


長い廊下に鈍い音が響いた。

　　　　　　　　　


私は威勢良く廊下でコケタ。


和人はそのまま走り続ける



・・・・・・・・・いてぇ。

私は足をひかっけられた、多分、和人だろう。


そんなに悪いか？和人の方を見返すとその姿は無い



ひどいなぁ・・・・


鏡子は少し休むとまた立ち、歩き始めた。





さて、どこにいくのやら・・・・・