ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 惡夢病棟 名前変えました! ( No.28 )
- 日時: 2009/09/17 17:44
- 名前: 塊那 ◆WNOnmSP0qc (ID: CKpJ5zkK)
- 参照: 三国志にハマってしまったバカですw周瑜が好きだぁ!!!!
ろっかいめ レントゲン室
「はぁ・・・はぁ・・・」
あの階段から一体どこまで走ったのだろう。
あの、両腕があった階段から・・・
・・・・絶対次はあたしだ。
アレを見たからにはもう逃げられない、
「は・・・あぁ・・・。」
さすがに走り続けるのも大変、疲れたな、
ん?
真っ暗で長い通路にもどうやら終わりがあるようだ。
うすーーい光が見える、しかもチカチカしてる。
非常口のマークかな?
わたしは光の方に吸い寄せられるように走っていた。
たたたたた・・・・
たたたたたたたた・・・・
唯黙々と走り続ける。何も考えずに、ぼーーーっと。
光に手が届きそうになった。
!!!
そのとき、勢いよく床に滑り込んだ。
ズザザーーーーー!!
「うっ!!」
運が悪いんだ、この病院に来てから。
何回転んだことか、
「はぁ・・・・」
溜息をつきゆっくりと這いあがった。
見上げるとさっきまでの光が ない。
「え・・・?」
でも、大きな扉がある、診療室みたいな。
恐る恐るその扉の上を見上げる
扉の上。白く汚れたプレートには
『レントゲン室』
と書いてあった。
なんだか背筋が凍る、冷汗つき。
なんかいやだなあ・・・。
少し顔を後ろに下げて辺りを見渡す、
真っ黒で何も見えない、
さらにいやな感じがする。
ドッ・・・ドッ・・・
心臓の音がだんだん早くなって汗の量も半端ない。
再び扉の方に目を向けると扉と扉の間に少し隙間がある、
ん?
眼を細めて隙間を見る、顔も近づいてゆく・・・。
う・・・・め・・・・・か・・こ。。ろ
!?
なに・・・・今の・・・。
扉の向こうから呻き声が聴こえる。
は。・・・・
見えた・・・・・・・・・
隙間のムコウ。扉のムコウ。
そこにあったのは
あたしを、みるかおが。
固まった。動こうとしても怖くて動けない。
気づけば泣いてる。冷水があたしの頬をなぞる。
ぽた・・・・。
一粒、床に落ち淋しい音が響く。
がしっっっつ!!!
隙間から右腕を知らない手に攫まれた。
ん!?
凄い力であたしを隙間に引き擦り込もうとしてる。
いやいやいやいや!!!
こっちも必死で抵抗する、手を振り払おうと右腕を引く。
「痛い!!」
腕が・・・契れそう・・・。
ふと階段の腕を思い出す。
あれはもぎ取られた形(ケース)にも見えたが契れたともいえる。
じゃああたしもこのまま抵抗してたら契れるのかな?
そんなの嫌だ・・・。いたそう・・・。
でも両腕よりマシ?って馬鹿か!
ってそんなとこじゃない!
集中しないと!
眼を引き攣らせた。そのとき、身が軽くなった。
「!?」
油断した瞬間、とうとう引きずられた。
「ううう・・・・や・・・ぎやあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
廊下に曠(むなしい)、凄まじい悲鳴が駆ける。
______もう、その廊下にはゆめの姿はない・・・・・