ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 幻覚惡夢病棟 ( No.5 )
日時: 2009/08/20 22:10
名前: 塊那 ◆8g9L1rPEPY (ID: CKpJ5zkK)

にかいめ -此処は何処?-


「うーー・・・ん。」


うすーく目を開いた。


「う・・ん??」


此処は?何処だ?


「う・・がっあーーーー」

大きく背伸びをしたら

やっと目が覚めた。あたりを見わたすと、


ここは・・・病室か・・・。


ってか鏡子は??俺だけ目覚めちゃったよ、


すると寝台のほうで鏡子がすやすや寝ていた。


よかった、ほっとした〜


そっと鏡子の顔を覗き込む、寝顔・・・。

笑えるな。


あれ??変なとこが・・・。


鏡子の首、マフラーがない。


亡くなった母に編んでもらったって大事にしてた・・・。


「準・・・準・・・」

寝言か、ブラコンだな。


「おい、鏡子起きろ。」


「ん?・・・じゅ・・・あ、和人、」


鏡子はおきあがるとあっ!!とゆう声を上げた。


「マ、マフラーが!!!!」


「誰よ!私のマフラー盗んだ奴!!
出て来い!!」


戸惑った顔をしている。そうとうショックだったんだな・・・。


でも寒いな・・・。すごく寒いぞ此処。


「マフラー・・・マフラー・・・母さん
寒い・・・。」


「オイオイ、俺は母さんじゃねえぞ、
そんなに大事なマフラーか、じゃあ俺が見つけてくるから。お前はそこで待ってろ。」


「え・・・」


行ってくるか、と立ち上がった瞬間。


鏡子が俺の腕をぱしっと掴んだ。


「なんだよ、どうしたおまえは待ってろって。」


「いや・・・私も行く・・・。」


「は!?なんで?」


「あの・・・私・・・怖・・がりなの。」


ははーん、そういう面もあったか。


まっここは親切に。


「じゃあ行こうか。」


すると鏡子は安心したような顔でうんと頷いた。