ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 創られた殺人鬼 ( No.87 )
日時: 2009/09/13 18:26
名前: 梨凛 ◆t5rSTnKmCc (ID: KE0ZVzN7)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=watch?v=P94vie-njl8

第十四話:

早く・・もっと殺さなきゃ。大可がかわいそう・・でも・・

もう人が・・殺せる人が・・いない。

「もう、いないね。」

「・・え?」

「もう、学校の人は全員死んじゃったんだ。」

あーあ。暇だな・・誰かもっと殺したい。

「もういないなら、止めよう?ねぇ、未鬼ちゃん」

「なんで?町の人は?大河はそんな中途半端なの?」

大河は中途半端だ・・自分勝手だ。

「町の人まで殺す必要ないじゃんかッ」

「大河・・私の邪魔するの・・?」

「未・・鬼ちゃん・・・もとに戻って!未鬼ちゃんってば!」

元に戻る?これが私なのに?大河は黙り込んだ。

諦めたのかな?そう思ったら大河がオノを私に向けた

「こんなの・・未鬼ちゃんじゃないもんッ・・偽者は、消えろ!!!」

「あーあ。残念。従えば、殺さなかったのにな!!」

もう大河は不要。消えてもらってかまわない。

バンッバンッ

「さようなら。」

私は独りでいい。最初からそのつもりだった。

・・・『元に戻ってよ』。元に・・元の私・・

「・・・はぁ・・。」

どこかで休みたい。この揺らぐ気持ちを支えてくれる

所。で、死体の無いところ。

「・・・屋上・・・。」

私は屋上を目指して歩いた。零れ落ちそうになる涙を

抑えながら。