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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ☆゜・*:.。.☆真夜中の郵便 ☆゜・*:.。.☆ ( No.54 )
- 日時: 2009/08/31 09:39
- 名前: 真優 (ID: ZA6SmDfs)
第一章
〔流行のシャーペン〕☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆
学校に着くとあたしは真っ先にシャーペンを持って近藤さんのもとへと向かった。
「近藤さん!」
「何よ。あっち行ってくれない?あたしに貧乏がうつるでしょ?」
あたしはシャーペンをぐっとにぎりしめた。これで,最後だ。我慢しなくっちゃ。
「あたし,シャーペン手に入れたよ!だからもういじめなんてしないで」
あたしはシャーペンを近藤さんに見せる。
「なッ…何であんたみたいな貧乏人がシャーペンを持ってるのよ!」
「あんたみたいなって失礼ね。これでも毎日うどんを買うだけのお金はあるのよ」
あたしがそう言うと近藤さんはお腹を抱えて笑い出した。
「あひゃひゃひゃひゃ…毎日うどん!ぅわ,うどんだってぇ〜〜うどんとかヤバー!」
むぅぅぅ
うどんをバカにして!うどんは安くておいしいんだからねッ!!
近藤さんは笑いが止まるとあたしの待ちに待っていたあの言葉を言った。
「ま!シャーペンは持ってるんだしとりあいずいじめはやめてあげるッ」
ヤッタぁ♪
うどんの事をバカにされたケド,いじめはやめてもらえるんだぁ…
…
……
………
頭の中が真っ白になった。
でも,寝る事はできない。
ただ,白目のまま立ち尽くした。
皆に笑われている。
そんな中,動けずにいた。
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