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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 美香の事件簿 コメントください ( No.167 )
- 日時: 2009/10/21 16:53
- 名前: 葉月 ◆wRO5HBkRn. (ID: IY.5e5Uz)
とりあえず、東京さんが戻るまでボクが書く。くわしくはこれ参照→>>163
番外編 どうして美香は探偵になったか? 中篇
〜作者目線〜
瓦礫の海と化した中、美香はは和也に言い寄る。
「何で、生きている価値はないの?」
「……」
「答えなさい。どうして?」
「…言えない」
「言えないって…。ちょっと、それじゃボクの後味が悪いよ!」
和也は答えなかった。美香が攻め立てても、響かなかった。
「じゃあ、和也。交換条件。和也の条件からね」
「…美香が女らしくなったら、しゃべる。でも、駄目だったら、しゃべらない」
「……分かったわ。いいよ」
「その代わりに一日見てだよ」
「……うん」
美香は困った。こんな和也は見たことはなかったのだ。三年生のクラス替えで一緒になっただけで何処に住んでいるのかは分からない。血液型も分からない。個人情報は何も知らない。和也が変なことを言い出すから困った。
「和也、朝変なもの食った?」
「食ってねぇ。そこ、−2」
「じゃあ。和也、朝に変な食べ物を食べましたか?」
「食ってねぇ。+2」
(普通に戻った…)
美香は安心したのは束の間、地震がきた。多分、これは余震だろう。
「全く。これじゃあ、総理を決める暇はないわ」
「+3」
美香が喋るたび、点数を増やしていく。このとき、和也は嬉しそうな顔したが、心の中では泣いていた。もうすぐ、お別れだからだ。理由はあるからだ。
「美香。ごめんな」
「えっ!」
一時間経った頃、和也が口を開いた。
続く
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