ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 美香の事件簿  コメントください ( No.174 )
日時: 2009/10/24 16:31
名前: 東京葉月 ◆wRO5HBkRn. (ID: IY.5e5Uz)
参照: 東京葉月! 復活いたします

番外編 美香はどうして探偵になったか

〜作者目線〜

和也が真剣な表情になる。美香も真剣な表情になる。和也が話し始めました。

「この、地震は自然の地震じゃないんだ。俺の親父が何かを使って、地震を起こしている。でも、原因はわからない。どう、起こしているかはわからない。親父はどうして起こしたのかはわからない。これだけはわかる。この後に警視総監を殺すということがね」

美香は驚きました。和也の父親は優しくて気配り上手の穏やかな人です。そんな、人殺しをすることはないと思いました。

「和也。何それ? 嘘でしょ。和也のお父さんは良い人でしょ。人殺しなんて…する筈がないでしょ」
「美香。人間は変化できるんだ。色々な人格にね!」

美香は黙りました。和也の迫力に負けてしました。美香は和也の言う通りかもしれないと思いました。人間は色々な人格を持っていると…。

「和也。ボ…私に出来ることはないの?」
「無いかもしれない…」

和也は下を見ました。和也はこの下に、犯罪者になった父親がいると思うと息苦しくなりました。それよりも、怒りの気持ちが増していました。

———俺の父親がこの町を壊している…。親父は光華市を愛していたじゃないか!

和也の怒りは宇宙の暗闇みたいに広く広がっていきました。美香は自分に出来ることはないかと考えていました。

———私には、和也の為に何が出来るのだろう? 出来ることはしてあげたい…。

美香は和也の為になることを精一杯、考えました。考えていても時間が過ぎていくばかりです。そして、和也は美香に運命の言葉を言いました。


「探偵になってくれない? 名前は水木かおるで…」


美香は一瞬で答えを出しました。

「いいよ。約束する」

「美香。俺はもう、行かなくてはいけない。もう、ここには入れない。それと、俺の親父のことは黙っていてくれ。最後に、平和になったら帰ってくる。親父が目を覚めて、犯罪者=テロリストから普通の人に戻る日まで…。じゃあな!」

「またね」

和也は走っていきました。美香は和也の言った『平和』の意味がわかりませんでした。でも、これはいつかわかることでした。

番外編
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