ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 美香の事件ファイル ( No.3 )
日時: 2009/09/01 14:25
名前: 東京葉月 (ID: vAQrW721)

第二話 依頼人

私は、学校から帰ると水木かおるになる。
今は、探偵事務所にいる。
助手だっているもん。

「美香、今日は来ないから、帰るね」

きくって、ゆう。クラスメイトだ。
私が水木かおるだと知っているのだ。

「待ってよ。きく」

私は以外に小心者である。

「きく!」

「はいはい。わかりました」

ちょうど、そのとき事務所のドアが開いた。

「あの、ここですか。水木かおるの」

「そうですか。依頼ですか?」

「はい」

「その前にここに座ってください」

「はい」

女の人だ。二十歳ぐらいの。

私は、女の人の前のいすに座った。

「で、お名前は」

「高橋 ルイです。年齢は二十歳です」

「それで、ご用件は」

「助けてください。あいつらに、あいつらに・・・
 須藤さんを・・・助けて」

ルイさんは泣いてしまった。

「どうしたのですか」

「ブラック団って、知ってますか?」

「えぇ、知ってますよ。怪盗集団でしょ」

「その、ブラック団。須藤さんをさらったの。仲間にするため。あいつらは、超能力をもつんだ。催眠術を。それで、怖くて、だから、助けてください。お願いです。どうか」

「いいですよ」

「ありがとうございます」

といって帰っていった。

「早速、調査開始ね」

「うん」



でも、このとき知らなかった。
ブラック団のことを
恐ろしい未来が来ることを。