ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 美香の事件帳     名前を変えてみた ( No.72 )
日時: 2009/09/21 10:22
名前: 東京葉月 (ID: 1TfmKDW9)

第二話 怪盗マーチ

あ〜あ 暇だなぁ〜
今は事務所なんだけど、依頼が二日間来ないです。
私は美香になりました。そうなると、推理力が落ちるんですよ。

「きく〜 何か、私に似合うような事件ない?」
「ありますよ」
「えっ、何?」
「『怪盗マーチ 今夜も現れる
  昨夜、光華市立和泉坂美術館の
  “聖なるの夜”が盗まれた。』
 怪盗マーチぐらいね、光華新聞に書かれていることぐらいで」

怪盗マーチか!
ブラック団の前に現れた怪盗ね。大分、影を薄くなったけど、生き残ったのね。

「警察から依頼されないかな?」

私は口に出していった。

「無理よ。知名度が上がったとしても、半人前よ」

そうよね〜 知名度が上がったとしても、半人前だもん。それに、光華市は探偵であふれているからね。
優秀な探偵は他にもいるね。
警察は、そっちを頼りにしているものね。
うんうん。

「美香。怪盗マーチは凄腕よ」
「分かってる」
すぐに答えた。
怪盗マーチは手品がうまいもの。それに、運動神経がものすごく良いからね。
でも、私も負けないよ。成績はともかく、体育は四年間連続オール5なんだから。それに手品は得意よ。
学校で異名持っているもの『手品の奇才』とね。
だから、怪盗マーチには負けないよ。

「きく。怪盗マーチのことで調べるぞ」
「美香、そう言われましても、調べれないよ。これは、本当に警察内部だけのことなの」
「それなら、怪盗マーチが予告したところにこっそり行き、証拠を取って警察に見せればいいんだよ」

私は燃えた。
「でも、美香。怪盗マーチは若いから作戦には気をつけよ」
「怪盗マーチは若いの?」
「うん」

怪盗マーチって若いんだ。


続く