ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 美香の事件帳 オリキャラ募集終了 ( No.94 )
- 日時: 2009/09/25 13:53
- 名前: 東京葉月 (ID: 1TfmKDW9)
第七話 揺れ動く二人の心境
〜山田真子目線〜
美香は飛び出していってから一時間たつ。
私は心配した。
でも、美香は私が怪盗マーチだと
どうして、知ったのだろう?
の気持ちのほうが強かった。
怪盗マーチは好きでやっている訳ではない。
ただ、困っている人を助けているだけ。
美香はどう思っているの、私のこと……
怪盗マーチのことも……
怪盗マーチ引退しようかな〜
どうしようかな〜
でも、やめる訳にはいかない困っている人を助けなければいけない。夢で神様的な存在が出てきて、そう御告げが来たからだ。
占いの結果もあるし、おみくじだって…
でも、占いでもない、おみくじでもないよね。人生は……
怪盗マーチは辞めなければいけない。
潮時だ。皆が言っている。
いいよね。
もう。
〜美香目線〜
魔美佳でも見えないって、何で!
これは自分で解決しろって!
わからないよ。本当、怪盗マーチはお姉ちゃんなの……
諦めたいよ……
正体を見破るのはやだよ。
ブラック団のボスの静香さんみたいに自殺されては困るよ。こんな結末がくるなら諦めたいよ。
本当に……
私は下を向いて歩いていた。
っと、誰かにぶつかった。
「いたっ!」
前を向くと、同じクラスのバッカーノ・ラーリーだった。
イタリア人だけど、日本に住んでいるの。
「山田さん、大丈夫ですか!?」
背でかいよ。改めて思うけど……
「大丈夫です」
「いや、そのことではなく心が…」
バッカーノ・ラーリー、変な事言うな!
「心も身体も大丈夫です」
「そんな、山田さんみたことがないよ」
「なくても、私です」
私はバッカーノ・ラーリーは苦手だ。
「あの、山田さん。いつでも相談に乗りますよ。俺、探偵です。だからあの、事務所にきてください」
あらら、探偵だってよ……
「いつでもいいです。じゃあ、また明日学校で」
バッカーノ・ラーリーは去っていった。
馬鹿っ! 明日は土曜日です。
あ〜あ、五分も時間を無駄にしたよ。
今は何時だろう?
三時かぁぁぁー
私は公園にあった、時計台をみた。
これから、どうするの?
怪盗マーチの件は忘れたいから、散歩でもしようかな?
私は上を見て歩く。
誰かにまた、会うのかなぁ〜
平和だな〜
探偵ではなく普通の少女だ立派な!
〜真子目線〜
怪盗マーチで暗躍するのやめよう。
諦めよう。
私は不意に美香の机の上にあった予告状をみた
そのとき、私が中二のときにあげたビー玉を
みた。
ビー玉が光った。
私の視界が白くなっていく……
「美香ごめんね。私が怪盗マーチなの……」
私が公園でいう。
美香は無表情で言った。
「知っているわ… でも、何で盗むの!」
私は泣いていた。
「訳があるの。好きでやっている訳じゃない。今日までよ怪盗マーチは…」
美香の机の視界に戻った。
これは何よ。
訳分からない?
未来なの?私の……
いつ頃なのこの未来…
これが美香のみた、未来なの?
分からないよ。
泣いてしまうよ。私もこんな結果でばれるの…
やだよ。
未来を変えなくてはならないよ。
もう、怪盗マーチにはならない。
もうならない。
続く