ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 神 ( No.7 )
日時: 2009/09/12 18:41
名前: 詩癒 ◆XZQKBTjMrk (ID: 6.Riuk1k)

「あ…ハイ。じゃあ、頼みましたよ。藤田君。」

担任は、イマイチ様子が分っていない様だった。

幸は、あたしの手を引いて教室を出た。

そして、そのまま保健室とは逆方向へ歩いた。

「え?幸、保健室はこっちじゃないよ??」

「分ってるつーの。らんの天然っぷりには感心するぜ。」

「?」

幸が足を止めたのは—————。

「教…材……室……?」

「おう。さーて、まずは話からだな。」

あたし達は、教材室の扉を静かに開け、中へ入り扉を閉めた。

「で、らんはなんで泣いたんだ?」

「えと…清奈のコト、思い出しちゃって…それで……。」

「なるほどねェ。それで涙が。」

あたしは黙って首を縦に振った。

「じゃあ、始めるぞ。」

「へ?何を始めるの??」

「らんのコトについて調べんだよ。」

「あたしのコト…?」

「清奈を殺した原因が分かるかもしれねーだろ。」

「病気の本…とかあるから…?」

「そんな所だな。」

キ—ン、コーン、カーン、コーン……。

「え。もうチャイム?」