ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.119 )
- 日時: 2009/11/27 19:27
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
今知りました、小説大会とかあるんですね(´・ω・`)
投票とかあるのかぁ、選挙みたいだ
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舞は自分の中で葛藤していた。
撃つべきか。
それとも…ダルシーの所へ連れて行くか。
どっちにしろ…ただで済む話じゃないんだよね—
一番残念なのは、警察に連れて行けないということだ。
自分もゲームの参加者、そして捜索届けの出されている身だから無闇にウロウロはできない。
どうすれば———本当に。
「 初めから——」
「 え ?」
「 初めから撃つ気がないのなら、…銃なんて持たないでください」
「 ………だって」
「 私……いまチャンスをあげていたんですよ ?」
言い終えた直後に、詩音はナイフを取り出して舞の右腕を目掛けて投げる。
まるでダーツの矢のようにナイフは的へと向かっていく。
「 痛いっ! 」
ザックリと舞の右腕ではなく右手の甲に刺さったナイフはギラギラと輝いていた。
刺さった先から、ポタリ、ポタリと赤い血が流れては指を伝って道路に落ちていく。
「 …………」
ガチャッと音を立てて、右手から赤く血の付いた銃が道路に落ちた。
拾わなきゃ———
あ——来る
駄目だ。ここで退場。———もうあと少しだ——
隙を見て起き上がった詩音は真っ先にナイフを舞に目掛けて振りかざす。
ヒュンッ
すぐそばをナイフが擦れたと思えば、すぐさま違うほうからナイフが向かってくる。
無意識のうちに、自分でナイフを避けるようにして退けていた。
冷静に————
私は今鞄を持っていて——
徐々に詩音の顔つきが険しくなってきた。
銃はあと一丁。
でも私が持っているのは————確か——
その時、正面にパトカーがやってきた。
あまりの急の事態に、詩音はナイフ片手にパトカーを見た。
————今なら——
鞄の中から舞が取り出したもの———スタンガンだった。
詩音の背中にグッと押し当て、ボタンを一瞬だけ押す。
「 あっ!!!!!」
「 君 ! 持っているものを地面に———」
警察官がとうとうパトカーから降りてやって来てしまった。
舞が思っているものよりもずっとスタンガンの効き目はあったらしく、地面に詩音は蹲っている。
そのまま警察官に向けて、ボタンを押した。
しょうがない———
バチ…バチバチッ…と音を立てて威嚇する。
ゆっくりとそのまま舞は後ろへ歩き出し、すぐさまその場を立ち去る。
「 痛い………痛い…」
詩音が呻きながら、這いずり回っている。
その光景を作り出した自分にゾッとした。
その時警察官は唖然として、舞の走っていく姿を見ていた。
残されたのは、警察官一人と血がべったりと付いた銃。
そして、うずくまる詩音だけだった。