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Re: >>>  ア   ク   セ   ス >>>> ( No.132 )
日時: 2010/01/16 20:29
名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)

「 ……え、何 ?」
 「 お前は仲間じゃないから知らなくていいんだ——」
 「 ちょっと待ってくれ、俺も入れてくれよ !」
 「 何でだよ ! 敵だった奴を仲間にできるか ! ! 」
怒鳴り散らす涼に、縮こまる間崎。

 「 とりあえず、連れて行こうよ——」
 「 おいおい……ちょっと待てよ舞……」
 「 いいじゃん ! 敵か見方かは後にして、早く香奈を探さないと…… !」

舞の言葉を聞いて、涼はしぶしぶ了承した。

 「 ありがとうございます……本当に——」
 「 とりあえず、遠回りしてでもさっきの所に行かないとね」

感謝する間崎の言葉を遮り、舞は携帯で地図の画面を出した。

  駄目だ———遠回りすぎる……もうどうしようっていうの——

涼も舞の携帯を覗き込んで溜め息をついた。
落胆する涼と舞を交互に訳もわからず見ていた間崎は、さっと後ろを振り返る。


その時、背後が何となく明るいことに気づいた舞も振り向く。

後ろでめらめらと一台目の車が燃えていた。
それだけではない。
細い路地から溢れんばかりの人がどっと出てくる。
しかし、何処へ行くのかと思えばこちらへ全員押し寄せてくる。


 「 何———」

  何なのあれ

  あれ—— ?




危険だと同時に思った舞達三人は涼を先頭に正面へ走り出した。

走り出したと同時に舞の手の内の携帯からメロディが流れ始めた。
  誰だよもう———

 「 今忙しいんです———」
 『 舞 ? 沙紀だよー』

怒鳴りつけたい衝動に駆られるが、それを押されてゆっくりと涼に着いて行きながら尋ねた。

 「 沙紀、私今すっごーく忙しいの。だからおしゃべりはまた後——」
 『 そんな事じゃなくて ! 今さっき知ったんだけど、やばいんだよ』

 

 『 うちら、.指.名.手.配.になってるんだよ ! !
   .事.件.関.係.者として、.人.殺.し.として !
   捕まえたり情報とか警察に教えるとお金とか貰えるっぽい』 

 「 だからか———」

 『 取り敢えずそれだけ ! じゃあね———』
 「 え、ちょっと——」

             ツーツーツー・・・


  ということは———



  私達は金か———