ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Run, hide, shoot it, ( No.149 )
- 日時: 2010/04/27 18:01
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
「 ひ.ど.く.ねぇ ?あ.い.つ……俺らの事完全に.見.捨ててたぜ ?」
「 きっと何か策でもあったんですよ。舞さんはそん.な.人じゃないと思います」
階段下の陰になっている所に五人、そこから正面の壁に二人
計七人が息を潜めて相手が来るのを待ち構えていた。
「 なんで会ったば.か.りの.お.前.がそんなこと言えるんだよ。根拠は ?」
「 静かにしなよ、聞き付けて来たらどうするの…」
階段の下には沙紀、啓介、孝介、涼そして間崎が身を潜め
壁際にはダルシー、裕樹の二人が真剣な顔つきで右側の廊下を見つめていた。
つい数分前のことだった。
舞が銃を構えて撃.と.うとした瞬間、ふりだけして逃げ去ってからは沈黙。
誰もが舞が走り去っていった後を瞳で追っている中、詩音だけがすぐにその後を獲.物を見つけた虎の如く追いかけて行った。
取り残された全員の頭上には〝?〟のマークが浮いている、という感じだろう。
「 今のうちに逃げた方が——」
間崎が小声で言い終わる前に、涼が全力で目の前に参加者達がいるというのに.強.行.突.破を試みた。
「 あ.い.つ……」
呆れながらも涼と共に啓介も走り出す。
片手にナ.イ.フを持って。
「 何だこ.い.つ.等 ! ? .狂.ってる !」
「 こっち来るよ ! !」
様々な声が参加者達の方からとんでくる中、信じがたいことに彼らは強.行.突破に成功した。
二人に〝いろんな意味で〟恐.れをなした参加者達は廊下の両脇にばらばらと散らばった。
「 あ.ぁ、おいて行かないでく.だ.さ.い.ぃ ! 」
遅れて間崎も、廊下の向こう側へ走り去る二人を追いかけて行った。
その時、ふと割れている窓ガラスから小さな明かりが一瞬だけ外から見えた。
もしかして……また参加者が…… ! ?
間崎は急いで二人に追いつき、たった今目にした事を伝えようとしたが
気が付けば走っているのはひとりだけだった。
その場には自分、たったひとり。
遠くから何かが聞こえるが、今自分のいる場所からはほど遠い事が何となく分かった。
しかし、心細くなりあたりをきょろきょろと見回す。
そして更に気が付いたことに、既に廃.校舎内は暗くなっていた。
夜の.廃.校舎。
銃。
追いかける人々。
考えるだけでもゾッとしてしまう間崎は身震いをして、なるべく早足で、静かに涼たちを探しに行った。
しかし、どんなに歩いてもなかなか二人は見つからない。
それどころか、誰もいないのだ。
「 あの、誰かいませんか…… ?」
返ってくる声は何もない。
ただ自分が息.を吸い、.吐.く音。そして僅かな足音だけ。
ついには廊下の反対側まで来てしまうが、下で何やら声がした。
まずい……こんなところで見つかったらどうしようも出来ない—— !
急いで近くにある階段を上がっていった。
そこは三階らしく、窓ガラスも割られてはいなかった。