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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス >オリキャラ10人募集です ( No.61 )
- 日時: 2009/10/31 20:36
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
ゴトッ
突然の大きな音に、舞は閉じていた目を開き、個室のドアのほうへ目をやった。
何かが投げ込まれたようだ。
祐樹はパソコン画面から顔を離し、投げ込まれた物に手を伸ばした。
「 何、それ。」
「 自分の目で見てみろ。」
そういって舞に手渡す。
なにかな…。
重い…。
不思議に思いながら、投げ込まれた鞄のチャックを開けた。
ジーッというチャックの音と同時に顔を出した物は——。
「 何だった?」
祐樹は無表情で聞いてきた。
「 …中身、知ってるくせに…。」
微笑を浮かべ、舞から鞄を取り上げた。
「 ちょっとばかり友人に頼んだんだよ…。ここにいるから持って来いって。」
こんな危険なもの持っているって…どんな奴だよ。
まぁ夢だから仕方ない。
——そう。夢だから。
「 こんな時に悪いが、いつまでも逃げられるなんて俺は最初から思ってない。」
「 知ってる、そんなの。…そういう顔してたもん。」
「 仲間なんて——所詮形だけのもの。」
信頼できる保障なんてものはない。
「 …大丈夫か ?」
「 何が ? 誰が。」
「 お前だよ。ふぁいばー」
あぁ……懐かしい感じ。
「 …別に。此処は夢世界。目を覚ましたら、していない事になるよ。。。」
「 …だといいけどな。で、どうすんの ? これから。」
ダルそうに祐樹は聞いてきた。
こっちまでダルくなってくる。
「 これ。」
そういって舞は手で銃を撃つ真似をした。
「 射的がしたいのか ?」
「 そう。今はね。」
何もかも、終わりにしよう。
このゲームも、この人生も。
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