ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: >>> ア  ク  セ  ス >>>>オリキャラ募集中。 ( No.72 )
日時: 2009/11/02 18:57
名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)

 これからどうしよう……

 やっぱりグループ作ったほうが良かったのかもしれない…。



 こんなことになるなんて…。


 いつまでも此処にいたってしょうがない。
 でも、行き先が無いし————。


錐澤かんなは人ごみから離れ、細い路地に入っていった。

自分が狙われているなんて知らない錐澤は、建物の壁に寄りかかった。

そして、大きなため息をつく。

  


  駄目だな…あたしは…。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「 お前が撃て。」
 「 えぇっ! ? …私 ?」
 「 静かにしろよ…。今が絶好のチャンスだよ。」

 「 ……一人だよ。一人だからね。」

そう言いながら、舞は鞄の中から重く、冷たい銃を取り出した。


 「 ………。」

ちらっと隣の祐樹を見た。
その表情には、不安の欠片もなさそうだった。





舞は『駄目。出来ない。』という顔で祐樹を見た。




すると、祐樹は舞の鞄からハンカチを取り出し、それで舞の目を隠す。
そして、なにやら舞の耳にも何かを付けた。



 「 何、これ ?」
 
  ていうか、何勝手に人の鞄の中を——。




そのとき、音楽が聴こえて来た。
それも、舞の好きなアニメのオープニング曲。



  …あ、ウォークマン、持って来てたんだんだっけ———。




急に、銃を持った舞の両手に冷たい感触がした。

  


  裕樹の…手…。冷たい…。




銃を持つだけで、舞は冷たいコンクリートの道路に膝をついて座った。



 


  『 撃て。』


耳元で聞こえたのが、舞にも分かった。


ただし、指は動くことに躊躇する。



  



  これはゲーム。そして夢だから——。


  




  深呼吸———。




 そして————





          ————撃つ。







反動で、体が後ろに勢いよく倒れそうになった。




  








  私は撃った ?





  何をした ?



気がつくと手から銃は離れ、すぐさま手を引っ張られる。


目隠しをしたまま。




  どこいっている ?






  何も見えない。



音楽はリピートで二回目の再生に入った。







急に音楽が止まり、それと同時に目隠しが外れた。




 「 ………。」


二人は住宅地に入っていた。







急に舞は膝から下の力が抜け、祐樹に倒れ掛かった。






  


  彼女は———。


  もうこの世にいないだろう————。