ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ○。.*失われた皇女Ⅱ*.。○ 〜Part2 イメソン募集  ( No.27 )
日時: 2009/11/15 15:10
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

お久しぶりですッ
台本がきはわかりづらいことに
いまごろ気付いたのでハルト目線でいきます。

サボッてすみませんでした><


◆.‐*.○.‐*.◆.‐*.○.‐*.◆.‐

「ハルトに魔力あげるよ。攻撃系をあげる。
 筋いいからきっとうまくいくと思う」

そういうと,ミュウは僕の左手を両手でにぎった。
すると淡い光が立ち上り,気付いたら僕の左手の甲に
不思議な模様が描かれていた。
思わずこすってみた。

「この模様....」

ミュウは複雑な顔になって,つぶやいた。

「皇太....いや,なんでもない。
 魔法の使い方は僕が教えるから,頑張って」

「うん。ありがとう..」


◆.‐*.○.‐*.◆.‐*.○.‐*.◆.‐


ポチョン—


冷たいものが頬にあたった。

「う........」

一面の闇。
僕しかいないようだった。何かないかそこらあたりを
手探った。剣はもちろんのこと,石ころ一つない。
なんでこんなところにいるんだろうと,
思ったけれど,とりあえず出口を見つけようとした。

そうしたら,手に何かあたった。
銀色に光っていた。

「何だこれ....??」

何かのネジのようだ。とても小さい。

その瞬間,遠く彼方から何かが走ってきた。
それはだんだんこっちの方向へ向かってくる。

「???」

よくみると,兎だった。
服が真っ黒で真っ白な兎。モノクロの兎ははたして
手に何かを持っている。ネジとは違う,金色の
懐中時計だ。
眩しいほどの輝きをはなつその時計には
何十カラットかの大きなダイヤモンドやエメラルド,
またルビーやサファイヤがうめこまれていた。

兎はそのまま僕を通り過ぎて走っていった。
不思議に思って後を追うことにした。

兎はすごい速さで走ってゆく。
僕も見失わないように頑張って追いかけていった。
たまに兎は手元の懐中時計を見て,
困ったような顔をする。そして周りを伺いながら,
どんどん前へ進む。

あせっているようで,なぜだか僕には気付いていない
様子だった。

そして立ち止まって,

「ナカイナハジネ」

と意味不明の言葉を吐いた。だが,
すぐがっかりした様子で走り始める。

こんなことを何度か繰り返し,さすがにヘトヘトに
なった頃,兎は闇の中にボウッと浮かぶ,
大きな穴に飛び込んでいった。

『出口か.....?』

迷わず僕は必死の思いで飛び込む。
すると眩しい光が僕を囲んで,そのまま気を
失ってしまった。



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