ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ○。.*失われた皇女Ⅱ*.。○ 〜Part2 イメソン募集  ( No.28 )
日時: 2009/11/15 15:47
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

◆.‐*.○.‐*.◆.‐*.○.‐*.◆.‐

第二章 †フェルヴェーゼの女帝†

「大丈夫......??」

オトの声がする。
体が妙に重くて,目を開けられなかった。

「アリスがやっちゃったんだ」

ミュウの声も聞こえる。
そして誰かの手が額に触れた。その瞬間,
重みがとれていき,指先が動いているのが分かった。

目を開けると,オトに助け起こされた。
さっきの闇は消え,一面の野原だった。

『さっきの兎は.....?』

ミュウは僕の汗ばんだ手をとると,そこににぎられて
いた銀のネジをつまんだ。
そして,

「このネジから強い魔力を感じる。
 ハルト,どこで拾った??」

ガクも僕の剣を持ってこっちを見ている。
僕はあやふやな声でなんとか発した。

「起きたら,闇の中で一人だけで...
 手元に落ちてたんだ」

「『Ⅹの黒』の世界だね。きっと」

ミュウはネジをこまめに調べながら言った。

「Ⅹの黒???」

「アリスが作り出した世界だよ。無限に広がる
 闇と,そこにただ一つしかない出口,
 兎の穴。でもハルトは運が良かったんだね。
 よく見つけられた」

僕はモノクロ兎のことを思い出した。
でもなぜかミュウたちには言おうとはしなかった。
言ってはいけない気がした。
ミュウは続けた。

「ハルトに魔法をあげたあと,みんなで
 フェルヴェーゼに移動したんだよ。一か八かで。
 そしたら,何かの力が道しるべになって,
 フェルヴェーゼにたどり着いた、んだけど...」

オトが前に出てきた。

「気がついたら,ハルトとアリアナ姫が消えていてね
 ,三人でずいぶん探していたら,この
 野原で倒れているキミを見つけた」

「アリアナがッッ???!!!」


◆.‐*.○.‐*.◆.‐*.○.‐*.◆.‐

中途半端できってすみません!!!