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Re: ○。.*失われた皇女Ⅱ*.。○ 〜Part2 復活でス!  ( No.3 )
日時: 2009/09/05 21:16
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

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「あっ..........」


「何だ....?」


声をもらしたミュウをガクはチラリと見た。
ガクの隣にはアリアナを見守るハルトがいる。
ミュウは少し微笑んだ。

「いやぁ、ちょっと珍しい人の気がね....」

「気?」

ガクは顔を向ける。

「気....まぁその人の気配とか、祈りとか、、、
 そんなものだよ...
 魔力の強い人の気は分かりやすいもんだ」

「誰のかわかったの?」


オトがひょいと顔を出した。
ミュウはハルトの方を向いた。

「皇太后陛下だよ....この強い気は...」

「えっ.........」



ハルトはとっさにミュウの顔を見つめた。
ミュウは手を差し出した。

「捕まえて調べようと思ったけど、ふいに
 消えちゃった。
 僕が気付くほどの気だから、
 きっと僕等のことを考えてたんだね」

「ということは....」

「僕等の存在に気付いているんだ。
 だから、きっと遠い国で待ってるんじゃないかな」

ハルトはまたアリアナを見つめ、
少し優しそうに微笑んだ。

「でも....孫をそんな状態で連れてったら、
 ヤバイね。とりあえず起こすしかないかな」

「でも...ここ3日眠ってるから.........」

ミュウはハルトの肩に小さな手を乗せた。

「目覚まし時計が.....ないからね...?」

ハルトは不思議そうにミュウを見つめる。

「だから、時計を見つけよう。
 皇女が目覚めるほどのすごい時計.....」

「でもいったいそれはどんな.....」

ミュウは皇女の額の上にそっと手をかざす。

「とりあえず、調べてみる」



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