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Re: ○★A princess★○ 黒とまとが代わりに更新中 ( No.41 )
日時: 2009/09/22 21:44
名前: 黒とまと ◆hfAV7jyLzo (ID: bqceJtpc)

第六話:最強☆多野姉妹
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※菫目線

ふう……何とか逃げ切った。
あ、言っておくけど、西江 芽李っていう人を助けた訳ではないからね?
犯罪組織が嫌なだけ。
そうそう、この子は、何でも神レベルな私の妹の、友利子。
もう、存在自体が神といっても良し。
パソコンの技術は、無理やり友利子に覚えさせた。
だけど、何でもやってくれるのよ。友利子は。
哀中達をやっつける為に存在しているって感じ。
「お姉ちゃん……ブログ荒らしがいる。」
「それなら、ほし☆公園に集合、って書いて時限爆弾を設置しなさい。」
「……分かった。」
この方法で、数百人もの“Ainaka”のメンバーを倒した。攻略は案外、簡単ね。
さて、リーダーの藍仲さん、私と妹に勝てるかしら?

※友利子目線

……お姉ちゃん、何でさっきからニヤニヤ笑っているの?
藍仲さんって、結構怖いのに。
まあ、目的地に行こうかな。

……爆弾設置、よし、準備完了。

でも、藍仲さんはメンバーがいなくなるのを気にしてはいないの?
罰も厳しいし。
まさに、自分が世界の神だって感じ。
人の事なんて、どうでもいいような感じ。
そういうのは、私は嫌だ。
世界って、皆の物じゃん。
それとも、もうそんな常識は通用しないの?

※哀中目線
「藍仲……様、西江 芽李は強敵です。青峰 美という凄い使用人がいますし、多野 菫と多野 友利子も私達の邪.魔をします……。どうか……指令の期限を無くして下さい。」
私は、摩弥と芽実と泣きながら訴えた。
「哀中さんは、いい秘密基地のリーダーだと思って期待していたのだが。よろしい、期限を無くそう。しかし、条件がある。」
「ありがとうございます。条件は何ですか? 」



「摩弥をイギリスに戻す。イギリスはちょうど人手不足だったんだ。」


「……いいです、ウチ、行きます。」
「ま……摩弥!? 」
「摩弥!! 」
「哀中ちゃんと芽実を無事にしてくれるならいいの。だから、行きます! 」
「……摩弥、頼んだぞ。」
摩弥は、幼い頃にイギリスに行き、一旦日本に戻って来た。
また、別れてしまうなんて———
私の為に。

数日後、摩弥はイギリスに旅立ってしまった。
「摩弥ー! 元気でね! 」
「また会おうね、芽実、哀中ちゃん! 」
涙の別れだった。
もう二度と会えないかもしれない。
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