ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 帰れない病棟———。コメ待ってるョん ( No.11 )
日時: 2009/09/15 20:35
名前: 亜李朱姫。・+ (ID: 8hHoYYXB)

とびました。

*2 —カレンと病棟の夜— †後編†

すると、そこには誰かにつかまれた後が残っていた。

「キャアッ」

「それは、この病院、病棟に来た証さ……カレン」

そう言うと、カナタは不気味に笑った。
私を、下から『ギロッ』と睨んで。

「いや。帰らして、こんな所にい……」

「心の中では、どこでもいいって言ってたよ?」

カナタ、貴方は誰ですか?
私の何を?

こんな変な型つけて、それも血の色で。

恐い、怖い、こわい、コワい。

見れば、見るほど、さっきのゾンビみたいな者を想いだしてしまうではないか。

「説明してあげようか」

私は、小さく驚きながら首を下にすると、話始めた。

「人間界が、やになった人間は僕の所に心の手紙が送られてくる。そして、それを癒す為にココに来させる。そして、第一人者は僕だけど、患者では君が初めてだよ、さぁ恐怖を味わいな……カレン。後……」

後の方は、説明ではなくなってしまった。

私には、この……この…病院から抜け出せるのかしら。
私には、そんな勇気や意欲がないのではないか?

でも、ココから抜け出さないと、でももし戻れても、
こんなに大きくつかまれた跡がバレないようにするなんて、無理だ。

「どう、すれば……退院できる?」

「この病院・病棟のどこかにある、君の契約書を探し出して、僕の元に持ってきな」

そして、私には地図が渡された。
でも、現在地は不明。

あんなゾンビに驚かず、血がついた死体を見ても、何があっても耐えて、どこかにある契約書……

うううーん。

無理だ。程遠い……。

「ひとつ、イイ事を教えてあげよう。気持ち……だ」

気持ち……。

気持ち??私は今、ココから抜け出す亊で頭も心もいっぱいだ。

「水ちょーだい?」

女の人の声が聞こえた。
それも、糸のようなほそーい声。

そして、トンと肩を叩かれた。

「なんですかっ、おどろかさ……キャヤヤアアっ」

私が見たのは、60以上前にあったあの、原爆の時のビデオと同じように肌が垂れている姿の人だった。

目も、ろくに見えなくて手が両手ともなく、足も短い

すると、

ゴロゴロ。

何かが、転がる音がする。

そこには、、、

「手ぇえええ!!!!!!!!!!!」

そおだッ、そこには、血が流れて赤くなった、血まみれの手が5・6本転がっている。

私は、その場に座る。

すると、右手をつかまれた。

「遊ぼう?」

そこには、目玉が一つない男の子が私の手をつかんでいた。

「これ、あげる〜。大切にしてね〜」

そう言って、ぽっけから目玉をだすと、私に差し出した。

「無理〜〜〜」

「ハハハッ、ハハハッ。君は、いづれ僕たちと同じ」