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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 帰れない病棟———。コメ待ってるョん ( No.2 )
- 日時: 2009/09/10 17:22
- 名前: ノ亜李朱姫。・+ (ID: 8hHoYYXB)
〜はじめに〜
——カナタは、駄目な子よ。まったく……——
母さんが、同級生の母親達に呟いたのを知ったのは、小3の時だった。
幼いながらも、その言葉の意味くらい、わかった。
俺は、いらない人間なんだという事を。
そう、途方に暮れていた時に俺に手を差し伸べてくれた人がいる。
あの、神の手と言われている錬次と名乗る医者だ。
——僕、お家に帰らないの?——
大人の人に、手を握られたのは初めてだった。
あの時、俺が『母さん』などと言ってた親は教会で働いていた夫の教会の前に置かれていた俺を家に連れて来たのだ。
俺は、2歳でなんとなく本当の母親を覚えている。
だけど、顔は覚えていないし甘えた亊もなかった。
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