ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 帰れない病棟———。コメ待ってるョん ( No.8 )
- 日時: 2009/09/15 20:01
- 名前: ノ亜李朱姫。・+ (ID: 8hHoYYXB)
*1 —カレンと病棟の夜— †前編†
私は、恵まれて生まれてきたなんてなかったのだ。
本当の親に見捨てられた私は、愛されもしないのに違う家族に引き取られた。
でも、でも、私は小さくても知ってた。
—私は、愛されてないんだなーって—
物ごころついた時には、私の亊は私に任せきり。。。
そんな亊、全部思い出してたら、誰かが私の前に現れた。
「楽しい所行く?」
「いいの?」
「勿論さ。……で良ければ」
どこでも、いい。ただ、この場所から離れられるのなら。どこでも、
だけど、『どこでも』は璽獄になった。
そこは、古びたドア。
開けてみると、薄暗い場所があった。
病人などを運ぶ物には、血がダラァ—と流れていて、
ボタン、ポタン、と音を立てて床には、変なシミが。
「いらっしゃい、カレンちゃん」
「誰ッ?」
後ろから、さっきと同じ声が聞こえた。
パッと、振り返ると誰もいない。
私は気味が悪くなって、さっき来たドアを探す。
ガチャガチャッ。キィ——————————。
ドアを開けると、そこには死体を凍らした奴がカプセル状に沢山ある場所になっていた。
それも、どれも私の方を向いていた。
「どこ、ココ」
「寂しさから、追放してあげたのさ。ヒヒヒッ!」
声だけが聞こえる。
私は、ますます恐くなって又、さっきのドアを開けようとしたその時ッ、
バンっ。。。
「何っ?」
カプセルの中に入った、死体が動いたのだ。
そして、カプセルはみるみるうちに、解けていって。
「一緒に、行こうよ。真夜中の病棟に……ヒヒッ」
死体らしき喋った者は、私の所によってくる。
男の人らしい……。
服は、上半身は手術で見るような、お腹の方だけ綺麗切れていて、縫い目が見える。
だけど、そこは血まみれだった……。
「いやぁっ。イヤッ。早く出してっっっ」
どんどん、死体者は近づいてくる。
ドアは開かない。なんでッ??
私は、その場にしゃがみこんだ。
「や……いや……ぃいゃゃややや!!」