ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   暗闇に紅い薔薇が咲く ( No.113 )
日時: 2009/09/27 14:18
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: Ac14GSO0)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

17話 連なるは怨みの螺旋
……今、私達は未来の家に来ている。

担当死神が3人の理由が漸く理解出来た。

……未来の家は極道一家だったのだ……見渡す限りヤクザヤクザ……。

未来のついでにこいつ等も消せってか……?

はぁ……。

ため息をつく私を余所に燐獄は大はしゃぎ……。

『あははっ! 人いっぱいだぁ〜っ!』

ああ、もうイライラする……早く済ませよう。

『燐獄!煉獄!外の奴等は任せたわ』

私はそう言うと未来の部屋へと向かった。

残された燐獄と煉獄は……

『よし、じゃあいくよー』

燐獄の金色の目が鋭く光った。

『鳳凰扇! 』

燐獄は自分より巨大な鉄扇で空を切った。

すると風が吹き荒れ、雲の切れ目から金色の羽根が飛んできてヤクザ達に突き刺さる。

「ぎゃあああああああぁぁ!!」

ヤクザ達は1人、また一人と倒れていく。

残ったモノたちは逃げようと後方へ走り出した……がその先には煉獄が立ちはだかった。

『地獄煉火』

煉獄は三叉矛をヤクザ達に向け静かに呟いた。

すると地面から炎に包まれた龍が現れ、ヤクザ達を飲み込んでいく。

全てが終わった頃、あたりには無残なヤクザ達の死体が転がっていた。

『風恋……大丈夫かな』

煉獄はそう言って、何もなかったように輝いている星空を見上げた。

          続く