ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   暗闇に紅い薔薇が咲く ( No.155 )
日時: 2009/09/28 20:13
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: LWhCOkz/)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

20話 結ンデ開イタソノ罪ハ? 
http://www.youtube.com/watch?v=QGiMSZzO_9k
↑を聞きながら読むとシリアス度upですw

ゴロっ……

音を立てて切り落とされた未来の首が床に落ちた。

血がビチャビチャと音をたて、雨垂のように床に降り注ぐ。

『鈴漓 未来の魂……確かに回収しました』

こうして今日も血にまみれた夜の宴は終わったのだった。

—翌日—
*憂無目線*
今朝の教室は朝から騒がしい。

話題の原因は一つ……。

【「あの有名な極道一家……鈴漓家の人間が全員誰かに惨殺されたんだって」】

無論未来もその中に含まれていたようで。未来の机の上には白い菊の花。

私は俯いて溜息をついた。

確かに未来はいなくなったけど……このままではいつか睡蓮に気づかれる。

なら……。

「憂無? どうしたの? 」

睡蓮が顔を覗き込んでくる。

「睡蓮……話したいことがあるの」

私は睡蓮とともに屋上へ向かった。

*屋上*
「何? 憂無」

「ごめんね、睡蓮。私……蒐弥のことが好きなの……応援するとか言っておいて……裏切ってごめ」

「知ってたよ?」

私の言葉を遮り睡蓮が口を開いた。

唖然としている私を見て睡蓮は微笑んだ。

「別に怒らないよ、憂無は私の親友だからね。だから、これからは親友であると同時に恋のライバルとしてもよろしくね!憂無!!」

あ……。

心の中のモヤモヤが一気に無くなった。

「うん!」

私と睡蓮は手を握りお互いに笑い合った。

*風恋目線*
ん……別に盗み聞きとかじゃないからね?

屋上で昼寝してたら聞こえただけよ。

でも……よかったわね琥珀さん。

心優しい本当の友達がいて。

私は眩しそうに眼を伏せた。

でも、人間は愚かな物……。

また、今夜も怨みの依頼がやってくるのだ……。

        続く 第2章完