ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:  暗闇に紅い薔薇が咲く 想 ( No.224 )
日時: 2009/10/09 18:29
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: FOn.NxJ9)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

30話 祟り
『行ってきまーす!!』

『お婆、行ってくるよ』

私と煉は祖母である明子に手を振り、家を後にする。

私と煉は頭首修行や色々な事情のため、親元を離れ祖母のもとで暮らしている。

いつもと同じ光景

いつもと同じ日になるはずだった。



その日の午後……

帰り道を歩いていると人が群がっている。

皆青白い顔をして冷や汗を浮かべオロオロとしている。

私と煉はそのうち一人の村人に話しかけてみた。

『どうしたの? 』

「おお、燐ちゃんと煉くんでねぇか……実はな……」

村人はフイッと視線を背後に向けた。

そこにあったのは……。

『ッ……』

血でまみれた真っ赤な真っ赤な死体でした。

『何があったんですか?!』

煉が慌てた様子で問いかける。


「今年も起きたのぅ……山神様の祟りが」

年長の村人がため息をついて言う。

祟り……?


続く