ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:  暗闇に紅い薔薇が咲く 想 ( No.247 )
日時: 2009/10/11 13:33
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: /tvFj6K5)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

31話 山神様

山神様は昔、この村に降臨したといわれるこの村の守り神。

山神様は村の平和のため、ある掟を作った。

「村から出ていくことを禁ず」

「村の平和を乱すことを禁ず」

そして……

「村の平和を乱したものは祟りにあうだろう」



それはただの昔話のはずだ。

それが今こうしておこった!?

燐が慌てて村人に問いかける。

『じゃあ、これは祟りだって言うんですか!?』

村人は黙ってうなずく。

『……ッ……』

言葉が出ない。

山神様の祟りだって?

そんな……第一今まで祟りなんて起きてないじゃないか!!

俺と燐は俯きながら帰った。

『……ねぇ……煉……』

燐が重い口を開いた。

『本当に……祟りだと思う?』

燐はこちらを見つめ問いかけてくる。

『そんなワケないだろ……』

俺は動揺を隠しながら答える。

『そう……だよね』


でも、このとき俺達は知らなかったんだ。

これが……悲しい惨劇の序章だってことを……


続く