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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 暗闇に紅い薔薇が咲く 想 ( No.276 )
- 日時: 2009/10/12 17:51
- 名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: .v5HPW.Z)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573
32話 生贄
家に帰ってからも、私と煉は一言も喋る事無く沈黙がその場を支配していた。
目の前にいる婆っちゃも何も言わない。
すると行き成り母が口を開いた。
「……母様……これは本当に祟り……なのですか?」
ばっちゃは顔をしかめて頷いた。
『っ……』
私と煉はその後すぐに部屋を後にした。
その夜だった。
私と煉は物音で目が覚めた。
『……何?』
すると部屋のドアが勢いよく開いた。
『『!!?』』
そこに10数人の村人が入り込んできた。
村人たちは私と煉を拘束すると何処かへ向かって進みだした。
私と煉は何か変な薬を嗅がされ、気を失ってしまった。
気がついた時……そこは……村の外れにある底なし沼だった。
『!!?』
かがされた薬のせいか私は声を発することが出来ない。
煉も目覚めたのか縄を解こうと必死に抵抗する。
村人はこちらを冷たく見降ろし言い放った。
「山神様の祟りを沈めるには同い年の男女を生贄に捧げなきゃあならんと」
…………嘘……でしょ!?
『なんで……何で煉もなの!?生贄は私だけでいいでしょ!!??』
『なんでリンもなんだ!!生贄は俺だけでいいだろ!!』
私と煉の叫びが暗闇に木霊する。
「しゃらしいわい!!」
ドボンッ……
何かを沈める音が辺りに響き渡った
*続く*
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