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10話　助太刀
サポート……?

そんなもの頼んだ覚えは無いけど……。

詩音が言うのならたぶんそうなのだろう。

すると詩音が思い出したように喋り始めた。

『あ、皆の紹介忘れてたね。んと風恋、右からスィーレル=アルフォンスちゃん』

名前を呼ばれたスィーレルという緋色の髪の子はこちらを見て微笑んだ。

『んで、その隣が魔珠ちゃん』

魔珠という、銀髪の黒い翼の生えたアイパッチの女の子は、

『よろしくおねがいします、風恋さん』

と深々と頭を下げた。

『魔珠ちゃんの横が奈美ちゃんで』

奈美と呼ばれた赤い髪の子はペコリとお辞儀をした。

『最後に黒羽黒音ちゃん』

黒音と呼ばれた少女はニコリともせず少し頭を下げた。

『一応みんな住居は確保してるからね、まぁ風恋とは担当地域違うしあんま会えないかもだけど……』

詩音はそういった後、いきなり

『あ、私は風恋の家行くよ?　燐獄と煉獄に挨拶しないとねっ。　じゃあみんな、帰ろう!!　』

そう言って全員帰路についた。

これでこの付近の魔界の人間は8人か……

仕事の負担は減るかもしれないけど……さわがしくなりそうだなぁ……

　　　　　　　　　続く