ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

05　血だらけの私

昨日は、もう大変！
勉強は、朝五時までやらされるし、
血だらけの私のことは、全員信じないし、もう！




これも、幻覚？





本当のお母さんは、優しいの？
教育熱心じゃないの？
血だらけの私はいないの？
本当の世界は？


意味がわかんない！
とにかく、忘れよう！
忘れたら大丈夫！　きっと！
きっと。
それにしても、眠い。
「ファー」
あくびがでる。
つーか、睡眠時間二時間って、少なすぎだろ！
きっと葵は、グッスリ寝られるんだろうなー。
うらやましい。
葵が、うらやましい。
「アハハハハ」
なんだかわかんないけど、笑う。

それにしても、もうすぐ夏休みか。
予定、どうしよ。
葵と海にでも、遊びに行こうかな。
ま、親があれだから、行けないけど。
「麻由香！」
「葵！」
「おはよー」
「おはよー」
葵、なんか今日遅い。
いつもなら、五分前には来てたはず。
これも幻覚なのかな？
「ねー、今日のニュース見た？」
「見てない！」
私は、葵の質問に即答した。
葵は、少し驚いてから、話し始めた。
「今日、ここらへんで女の子がトラックで引かれたの。
その女の子、発見された時、血だらけだったんだ」
「怖っ！」
大声で言った。
「あ、水たまり」
昨日見た水たまりだ。
血だらけの私がいるか、確認した。
いる！　あの血だらけの私が！
これも、幻覚なの!?
「ゲンカクジャ　ナイヨ」
どこからか、私に似た声が聞こえてくる。
いや、完璧に私の声だ。
まさか！





血だらけの私？





「ワタシハ、アサカゼ　マユカ。　アナタノミライノスガタ」
吐きそうになった。



私は、血だらけになって、死んじゃうの!?